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県内企業の声

バンドー化学株式会社 足利工場

企業名 バンドー化学株式会社 足利工場
住所 〒326-0832
栃木県足利市荒金町188番6号
TEL 0284-72-4121
ホームページ http://www.bando.co.jp/
※クリックすると別ウィンドウで開きます

創業以来、ゴム・プラスチック製品メーカーのパイオニアとして人と環境に優しい「ものづくり」を実施するバンドー化学株式会社 足利工場様をお訪ねし、お話をお伺い致しました。

主な事業内容について

【 高機能樹脂製品 】 【 電子写真用ブレード・ローラ 】

 バンドー化学株式会社は神戸に本社があり、企業全体としては大きく分けて伝動ベルト・運搬用ベルト・電子写真用部品・工業用品・化成品の生産を行っています。
 足利工場では、伝動ベルト、電子写真用部品、そして高機能樹脂の生産を行っています。それぞれ、伝動ベルトは約40%、電子写真用部品関係は約40%、樹脂関係は約20%の割合で製造しています。

 その中でも伝動ベルトについては、工場設立当初はミシンや電気カンナなど、摩擦伝動機器のベルトを生産していました。次に据え置きのビデオ用の部品、更にはビデオカメラの部品を生産していました。現在はプリンター関係のキャリッジベルト・紙送りベルトなどの需要が多くなっています。
 次に電子写真用部品ですが、これはブレード・ローラーと呼ばれる部品です。コピー機にあるトナー掻き落としブレードや現像ブレード・現像ローラなどのコピー機の重要部品です。これらの製品は平成7年(1995年)の阪神淡路大震災で神戸工場建屋の一部倒壊により当工場に移設となりました。
 それから樹脂関連製品として電子機器関係の軸受けやギアー、最近だと金属代替として樹脂材料によるリングなども生産しています。

 足利工場で作られる部品の素材は、一部樹脂のものを除き全てウレタンです。ゴムの同タイプベルトなどは和歌山工場で生産されています。
 なお、生産拠点としては国内に4つの工場があり、足利工場・和歌山工場の他には加古川工場・南海工場があります。そのうち加古川工場では、コンベアベルトを生産しています。建設関係や食品関係などに使用されるものです。南海工場では自動車・一般産業用のベルトや化成品などを生産しています。

 当工場で生産された部品については、一般産業用のものは代理店様に納品しています。また、ブレード・ローラーなどといった電子写真部品は、ほとんど直接メーカー様に納品しています。
 やはり直接やりとりをする事でお客様からの情報などをダイレクトにお聞きする事ができますし、タイムリーな情報をいただける利点があります。

企業にとっての栃木県の立地環境について

 当工場は昭和48年(1973年)に、関東で初めての拠点として設立されました。
 この地を選んだ理由というのは2つあります。1つ目は、ウレタンベルトというのは非常に水を嫌いますので、そういう部分でこの土地がウレタンベルトの生産に向いていたということがあります。
 2つ目は、物流面です。当時から関東圏のお客様というのは非常に多かったので、関東地方に進出したいと考えていました。そこで、物流を加味した上でこの地を選びました。当時から東北自動車道もあったようで、そちらも利点だったようです。
 そういった物流面に関していえば、今は北関東自動車道も開通し非常に良いところだと思います。

 当工場ができる以前は神戸工場で全て生産していました。その後、一部内容が当工場に移管し、更に一年前には神戸工場を閉鎖し当工場に統合致しました。その際、同じ事業部が分かれて存在しているより、一つに集約した方が利点があるということで生産ラインと約90名の人員もこちらに移動になっています。
 なお現在従業員は315名ほどで、その中の多くは地元の方です。採用も地元の方が中心となります。栃木の方は非常に真面目で、仕事もしっかりやってくれますね。

「MADE in とちぎ」製品のセールスポイントについて

【 ベルト 】

 バンドー化学唯一の、ウレタン製品専用の工場であるということです。
 ウレタンのベルトというのはクリーン性、停止精度に優れています。クリーンルームには特に向いているのですが、例えばゴムのベルトの場合はベルト自体が磨耗してポロポロと落ちる事があります。しかしウレタンであればそういう事はありません。
 それと、ウレタンは非常に歯形がきっちりとしていますので、プーリにしっかりと噛み合います。噛み合いがしっかりしていれば、バックラッシュがなく停止精度が高くなります。

 また、環境問題も考慮しています。例えばベルトを燃やした際に、排煙に含まれてはいけないような物質は使用していません。そして、機械にできるだけ負荷をかけずに簡単に回るようにする事でエネルギーの消費を抑える。それらの部分は設計段階から配慮をしています。
 ウレタンにもゴムにもそれぞれに向いた用途がありますが、クリーン性や停止精度に優れ、環境に優しいウレタンのベルトは、当工場の大きな特徴です。

 また、足利には研究開発センターもありますので、ウレタン製の製品の多くは足利から生まれているということもお伝えしたいところです。

地域貢献活動について

 栃木県の農村振興課様がされている「中山間集落と企業を結ぶ協働活動支援モデル事業」への参加をしています。佐野市梅園地区の方と共同で、山間地域の草刈りなどをしています。実際に活動が始まったのは平成22年(2010年)の3月頃からで、現在2・3回ほど活動しています。
 これは中山間地域や農道の草刈りなどをお手伝いしたり、自然を楽しみながら自然環境を維持するという目的で行っている活動です。現在、CSRとしては最も大きい活動となります。過去には、下野新聞様やとちぎTV様にも紹介していただいたことがあります。

 それと、ボランティア活動です。渡良瀬川の清掃や、足利の花火大会の後の清掃を行っています。

 その他に足利事業所では、エコキャップ運動への参画をしています。平成25年(2013年)7月にはキャップ総数が約98,900個、ポリオワクチンにして115人分のエコキャップを集める事ができました。エコキャップ活動は、今後も継続して取り組んでまいります。

 それから、栃木県のエコ・もりフェアへの協賛や、災害などの義援金への参加ですね。そういった事には、特に積極的に取り組んでいます。

県民に対して一言

 関西が本社ということで、なかなか栃木の皆様に知られていないこともありますし、何か行動をしようとした時にどうしても本社の指示を待つことになります。そういった部分では地元に対してなかなか貢献できていないかもしれません。しかし、足利地区の方にはできる限り当社を知ってもらい、一緒に何かをやっていきたいという思いはあります。
 CSR活動なども今後とも積極的にやっていきますので、バンドー化学という名前をどこかで聞いたら「ああ、あの会社か」と思っていただけたら幸いです。
 ベルトというのはどうしても機械の中にあって目立たない箇所になりますが、とても大切な部品です。ベルト自体にバンドーのロゴが入っているものもありますので、ベルトを目にする機会があったら気にして見て頂いて、そこで「ああ、こんなところに使われているんだ」というような事があれば嬉しく思います。

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