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県内企業の声

東芝ライテック株式会社 鹿沼工場

企業名 東芝ライテック株式会社 鹿沼工場
住所 〒322-0014
栃木県鹿沼市さつき町1-1
TEL 0289-76-0101
ホームページ http://www.tlt.co.jp/tlt/index_j.htm
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グローバル企業として先進の「あかり」「ひかり」環境を創造し夢のある豊かな生活・文化の発展に貢献する、東芝ライテック株式会社 鹿沼工場様をお訪ねし、鹿沼工場 工場長 北島賢一様、総務部鹿沼総務担当 グループ長 和田浩様にお話を伺いました。

主な事業内容について

【鹿沼工場全景】

 東芝ライテック株式会社(以下、東芝ライテック)は、平成元年(1989年)に株式会社東芝(以下、東芝)の照明事業部門が分離独立し、東芝電材株式会社、東輝電気株式会社とで合併し設立されました。東芝の発祥事業の一つでもある照明製造の歴史・技術を継承した会社です。

 当社は、照明の光源のみならず器具、それを制御するシステム機器や大型映像装置なども含めた製販一体となった光の総合メーカーとして、「あしたの光で”ここちよい”をつくります」をテーマにお客様に満足して頂ける光環境の提供を企業目標にしています。

 当鹿沼工場は昭和47年(1972年)に設立されました。
 それまで電球・蛍光ランプは当時の鞄月ナの国内数箇所の工場で生産していたのですが、照明製造の総合的な工場を目指し、栃木県の鹿沼工業団地にまずは1ラインの機械設備からスタートしました。
 その後、昨年3月に地球温暖化配慮により当工場にて生産終了とした「一般白熱電球」を製造していた北九州工場や横須賀、姫路、などの各地の生産ラインを集約して、現在では日本国内の蛍光ランプ生産は全て鹿沼工場で行っているという形になっています。
また、平成25年(2013年)4月からは、国内の生産拠点4ヶ所をこの鹿沼の地に集約して、ランプ類のみならず、内蔵している電子回路や器具も含めた様々なLED照明製品を一環して生産できる拠点となり、構内従業員も約倍増となっております。
東芝ライテックの工場は他に本社及び研究所という位置付けの横須賀、当工場と同様にLED照明器具を扱う沼津、産業用光源を扱う今治がありますが、当工場は面積・生産量共に最も大きな工場となっています。     

企業にとっての栃木県の立地環境について

 水(工業用水)の心配が要らないという点がまずメリットです。主に蛍光ランプのメイン材料であるガラス管の洗浄や照明器具の塗装用に大量の水が必要なのですが、地下水が豊富であり、しかもあまり下処理をせずに使用できます。立地場所によっては水処理に相当手間がかかるような場所もあるのでこの点は魅力です。

 また自然環境も良いです。雪は操業に影響が出るような積雪はまずないですし、台風も直撃ということは皆無かと思います。唯一雷だけは心配ですが、バックアップ電源などで対応しています。(機械が止まらないに越したことはないのですが、年に1、2回は瞬間的に停電してしまうので。)
            
 住環境も工場設立当初から考えると劇的に改善したようです。道路も整備されていますし、近くには大型スーパーなどもあります。宇都宮にも近く、かつ日光にも近いので、生活圏と観光圏が一緒にあるように感じます。東京まで行くのにも時間がかからず便利です。

 物流に関しても、東北道鹿沼インターチェンジがすぐ近くにありますので便利です。日本全国の倉庫に製品を配送し、各地のメーカーからの部品材料を受け入れるには、高速道路はなくてはならないのでインターから3分かからないという立地は大きなメリットです。

「MADE in とちぎ」製品のセールスポイントについて

【LED道路灯】

【LED高天井用ダウンライト】

 東芝ブランドの従来型蛍光ランプは、国内では全て当工場で生産しており、また住宅用・施設用のダウンライトや高天井用照明、道路灯や非常灯など多種多様なLED照明器具についても部品から組立までを一貫して当工場で生産しております。少し離れた所になりますが、宇都宮西中核団地にも当工場の分工場があり、そこでは、LEDのスタジオ・舞台照明や、空港などの照明制御システムも含めた製品を作っています。

 これからの地球環境・省エネを考えた時に、LED照明は非常に重要です。例えばLED電球は従来の白熱電球に比べて約40倍の寿命ですので、理論上10年間は交換がほぼ不要と言えます。
 また、白熱電球は電気がほとんど熱になってしまい光への交換効率が悪く、それゆえ消費電力も多く高熱を持ってしまうのに対し、LEDは消費電力は約1/6と少ないですし、熱もほぼ出ません。蛍光ランプなどの弱点である「寒さ」についても、LEDは影響がほとんどありません。

 長持ち・省電力という点以外も、LEDは熱や紫外線がほとんど出ず装飾品・美術品などを傷めないので、白熱電球からLED照明電球に変えるお客様も全国的・世界的に増えてきています。世界遺産だけ取ってみても、県内の日光東照宮や岩手県平泉の中尊寺金色堂、海外では、フランスのルーブル美術館のライトアップなどに当社のLED照明が使用されています。一般家庭で使われているのは世界的にもまだまだ従来の白熱電球が多いのですが、照明での地球環境配慮は潮流となっており、当社としてもLED照明を積極的に普及させていきたいと考えています。

 照明がどんどんLEDに切り替わっていき、今まで照明製造のノウハウの無かったメーカーが多数参入しています。
 蛍光ランプは、加工の特性や設備のノウハウを持っている製造可能メーカーが国内では5社だけでしたが、LED照明の場合は今までとはまったく畑の違う企業の参入も多くあり、照明業界としても製品の価格も含めて予想し難い、大転換期が訪れています。
 そのような状況下でも、東芝ライテックは安心できる品質の照明製品そのものを作り出していくことはもちろん、光を使った照明環境を包括的に提供することができる企業であるという自負があります。

地域貢献活動について

【あかりの日・LED工作教室】

 年間を通じて鹿沼市内の小学校の工場見学を受け入れています。鹿沼の工業団地内でも普段の生活に馴染みのある製品を作っている工場があまりありませんので、学校側も積極的な依頼が多くきます。
 まっすぐな蛍光ランプをまるい環形に合わせて曲げるという工程では、誰もが目を見張りますので特に人気の見学ポイントのようです。

 また、エジソンが白熱電球を発明した日にちなんで10月21日は「あかりの日」とされているのですが、その時期に当工場の技術者などが地元小学校に出向き、LEDが点滅するキットを使って工作を体験してもらう「あかりの日・LED工作教室」を毎年開催しています。
 6色の光を発するおもちゃを作るキットを使うのですが、生徒・先生共に好評のようで、当初はイベント色が濃かったのですが、ここ数年は2時限分の授業としてしっかりと組み込まれるようになりました。

 5月に行われる鹿沼市主催のさつきマラソンへの協賛もしています。ゼッケンやパンフレットへの広告提供のほか、実際に社員の多くがマラソンに参加しています。このマラソンには当工場の従業員だけでなく、東芝ライテック本社の社員や東芝グループ企業の社員も参加しています。

県民に対して一言

【工場見学の様子】

地球環境を第一に考えて、次の世代の人たちへ今の環境を維持して引き継いでいくという中で、CO2削減に取り組んでいる省エネ商品を皆さんに提供するのが我々の役割だと考えています。
   栃木県のみならず全国で事業を展開していくにあたって、特に栃木県内においては地場で作っているLED照明を更に広げていき、他の県にも省エネ・CO2削減・環境活動を展開していきたいと思っています。
   LEDの照明も生活に馴染みつつあるかと思いますので、LED照明が栃木県内で作られていることを知って頂き、既に使われている方はもちろん末永くご愛好いただき、使っていない方も是非ご使用いただければ幸いです。

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