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県内企業の声

川田工業株式会社 栃木工場

企業名 川田工業株式会社 栃木工場
住所 〒324-0036
栃木県大田原市下石上1780
TEL 0287-29-1111
ホームページ http://www.kawada.co.jp/
※クリックすると別ウィンドウで開きます

KTI川田グループの中核となる事業会社として、独創技術で社会を支える川田工業株式会社の栃木工場をお訪ねし、工場長様にお話を伺いました。

主な事業内容について

【横浜駅・みなとみらいエリア】

【新宿副都心エリア】

 川田工業には現在、4つの事業部門があります。

○鉄構事業では、
 建築用ビル鉄骨の製作と建て方工事を行っています。首都圏や都市部を中心とした超高層ビル鉄骨を得意分野として、東京都庁舎、横浜ランドマークタワー、東京ドーム(ビッグエッグ)などの著名な建物の建設に参画しています。東京ドームでは特殊構造物の鉄骨製作だけでなくケーブル構造の天井部施工にも参画しました。
 また最近では東京スカイツリーや歌舞伎座タワーの建設工事にも参画しました。
 県内でも栃木県庁、宇都宮市役所、清原体育館など多くの鉄骨製作に参画しています。

○橋梁事業では、
東京スカイツリーとならんで話題の東京ゲートブリッジをはじめ、レインボーブリッジや横浜ベイブリッジ、明石海峡大橋など大型橋梁の製作と建設工事に参画しました。
 また、この事業では鉄鋼の橋に加え、鋼とコンクリートとの合成橋梁も手掛けています。
 県内でもJR宇都宮駅西口前のペデストリアン・デッキをはじめ、同駅近くの宮の橋や東口のスカイブリッジなど、多くの物件製作・工事に参画しています。

○建築事業では、
中低層建物であるマンションやオフィスビル、学校施設などの総合建築に加え、システム建築といわれる産業用建築物の設計・製作・施工を中心としています。システム建築は、工場や物流センター、倉庫や大型のショッピングセンターに最適で、郊外での物件に多くの実績があります。

○ロボティクス事業では、
2足歩行ロボットや次世代産業用ロボット「NEXTAGE(ネクステージ)」を代表とした、ロボティクス技術を使った製品を取り扱っております。栃木県の芳賀町に開発と生産の拠点があり、技術研究所も敷地内に併設されています。

            
 当社創業の地、富山県を本拠地とする北陸事業部は、橋梁・土木や建築鉄骨という鋼構造の製作や建て方工事といった製品やサービスと併せて、建物の総合建築なども取り扱う地域密着型の組織です。当社だけではなく川田グループ各社との協力により、「発祥の地 富山県」を中心に地の利を活かし事業を展開しています。
 そして、これらの事業を支える生産拠点が全国にあります。その中でも、鉄骨製作などの金属加工工場は、富山県南砺市と香川県仲多度郡多度津町、そしてここ栃木県大田原市にあり、全国各地へと鋼構造物を提供しています。

企業にとっての栃木県の立地環境について

【栃木工場全景】

 栃木工場は、当社3工場の中で2番目に操業を開始した工場で首都圏唯一の工場になります。当社は北陸の富山県が創業の地ですが、首都圏の仕事を受注するため栃木県に立地したのが昭和33年(1958年)、東京タワーが完成した年のことです。
 操業当初はオリンピック需要もあり、首都高速道路の橋梁なども数多く手掛けていましたが、様々な経緯を経て現在は、特殊構造物や超高層ビル鉄骨を中心に製作しています。

 また、当工場は、栃木県大田原市への誘致企業第1号です。
 創業者である川田忠太郎が栃木県出身であったこと、首都近郊であったことに加えて大田原市から立地のお誘いを頂いたことが大きかったと聞いています。
 さらに、当工場はJR宇都宮線(東北本線)の野崎駅の近くにあり、以前は引き込み線が敷地内にありました。工場棟の先頭に材料が入り、全工程を終えて製品となった後は鉄道で輸送していたわけです。当時は現在のように優れたトレーラーも普及しておらず、鉄道が輸送の中心となっていました。
            
 現在、当工場は首都圏をはじめとした東日本を中心に対応しています。とはいえ、例えばJR名古屋駅前のモード学園(スパイラル・タワーズ)のように当工場で製作したビル鉄骨が東日本以外のエリアへ出荷されることもあります。

「MADE in とちぎ」製品のセールスポイントについて

【汐留・六本木エリア】

【東京駅エリア】

 鉄骨製作は縁の下の力持ち的な役割で、普段は見えないものですが、建物の骨組みとなる大切な仕事です。著名な高層ビルは外観デザインや内装、ライティングなどに目がいきやすいことと思いますが、ビル鉄骨は屋台骨を支える部分なのです。
 ビル鉄骨といいますと、よくH型鋼という1センチくらいの厚みのものを想像される方が大半ですが、当工場で製作している鉄骨は非常に厚く、厚さが8cmのものがあります。
 また、最近では東京スカイツリーの鉄骨製作を担当しましたが、根元の部分では直径で2m30cm、厚さ10cmもあるパイプが使われました。
 昔に比べると今は非常に良い材料を使っており、阪神大震災の時には鉄骨が震災で切断されてしまうことがありましたが、それ以降地震に対する設計強度が増し、ビル全体としても現在は非常に強くなっています。

 私たちが一番得意としている技術が溶接による材料の加工です。鉄という材料は溶接などにより熱をかけるとその性質が変わってしまいます。
 そのため溶接をする時には、材料の大きさや厚み、更には加工する季節により加工の手順、材料の管理方法まで変わります。更に、非常に巨大なものを製作してはいますが、現場で施工し易い形状で出荷するなど、常に繊細な管理・工程が必要となるわけです。
            
 鉄骨の製作工場は、国土交通大臣認定で S - H - M - R の4つのランクが指定されています。当工場は国内でも数少ない最上級のSランクを保有しており、このSランクでは制限のない全ての鉄骨製作に対応可能です。それだけの技術力・品質管理力を認められています。

ロボティクス事業について

【NEXTAGE(左)・HRP-4(中)・HRP-2(右)】

 当社のロボットは、栃木県芳賀町で研究・開発・生産されており、これらは全て次世代産業用ロボット「NEXTAGE」へのフィードバックとして活かされています。

 現在当社では、ヒトと一緒に働くことを目的とした次世代産業用ロボット「NEXTAGE」を販売していますが、このロボットは上半身の人間型であり、これまでの産業用とは違い囲いもなく人の隣で『ヒトと一緒に働ける』ロボットです。
 また、もう1つの展開として、フラッグシップ・モデルとなる全身型のロボット「HRPシリーズ」があります。「HRP-4」は、身長151cmで体重39kgまでスリムになりました。

 ロボットが人間型であることに質問を受けることがあります。小さなおもちゃサイズではない人と同じ大きさの人間型ロボットは、今のヒトのインフラ環境、例えば机の高さやヒトの使う道具をロボット用に大きく変更することなくそのまま活かすことが可能です。一方、人間型であるがためにヒトと同じことができるイメージで期待も大きくなり、ハードルが高くなることもあります。
 とはいえ、これからロボットと人が同じ作業エリアで協力しあう局面もあり得るわけです。そういった場面で、人間型ということに意味はあると考えています。

地域貢献活動について

【ボックス製作ライン】

 大田原市の夏祭りや産業文化祭など、地域に密着したイベントに毎年協賛しています。
 また、ご家族などの近隣の方々に当工場を理解して頂くことを目的とした工場公開も実施しています。超高層向けのビル鉄骨を製作する工場と言ってもイメージが湧きにくいかも知れませんが、東京スカイツリーなどの著名な物件名を知ると関心を持ってくれる小さなお子様や学生さんもいます。
 最近では、高校生や専門学校生によるインターンシップも対応しています。
 また、近くにあるグループ企業の川田建設株式会社の那須工場(大田原市上石上)はプレキャスト・コンクリート製品を扱っており、こちらでも工場見学を実施しています。

県民に対して一言

 川田グループは経営理念として『安心で快適な生活環境の創造』を掲げております。

 創業以来、受け継がれてきた「いつの時代にも技術をもって社会に貢献すること」を使命とし、鉄構、土木・建設、ICT・サービスという幅広い分野にわたり、事業を営んでまいります。
 私たち一人ひとりは、社会が望んでいることそれぞれにお応えするために高い技術で果敢に挑戦し、人々が安心で快適な生活をおくれる環境づくりを通じて、社会に貢献する企業として歩んでいます。

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