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更新日:2010年11月30日

畜産環境対策について(汚水浄化処理のポイント)

処理技術の分類

 汚水処理技術は、大きく分類すると「物理的処理」、「化学的処理」、「生物的処理」に分けられます。畜産汚水の場合、汚水が高濃度であることや規模に制限があること等から、生物的処理である活性汚泥法を中心とし、スクリーンや凝集処理を組合せた処理方式が主流となっています。
活性汚泥法(連続式)は曝気槽内で汚水と活性汚泥とを混合し、好気的条件下で微生物の力を借りて汚水を浄化する方法です。曝気後の混合液は沈殿槽で沈殿分離され、浄化された上澄液(処理水)と汚泥に分けられます。汚泥の一部は返送汚泥として曝気槽に返送され、残りは余剰汚泥として排出されます。

 物理的処理

 バースクリーン、ベルトスクリーン、篩別分離、沈殿分離、浮上分離、 遠心分離、加圧濾過、真空濾過

 化学的処理

 凝集処理、脱色、消毒

 生物的処理

 好気性処理(活性汚泥法、生物膜法など)、嫌気性処理(メタン発酵法など) 酸化池処理(ラグーン法など)

 

汚水処理施設のポイント

 汚水処理施設は、飼養頭数や作業体系等に応じた処理設計を行っていますので、能力を十分に発揮するためにも下記のポイントに留意し、日常の作業を行って下さい。

  1. 畜舎でのふん尿分離の徹底、雨水・飲み水の混入防止
  2. 新鮮な汚水を処理
  3. 投入前の固形物の除去
  4. 投入汚水量を厳守、汚水の希釈
  5. 十分な曝気量と滞留時間

 

汚水処理施設の維持管理

 施設を維持管理するにあたって、処理状況を比較的簡単にチェックできますので、以下の点について定期的な点検を実施して下さい。

(1)曝気槽

 外観による観察

   色 …褐色、茶褐色が良好な状態です。

   泡 …良好な状態であれば速やかに消えます。

   臭い…良好な状態であればほとんど臭いません。

 SV(Sludge Volume)%

 曝気槽内の活性汚泥量は一般的に30~60%の範囲になります。SV%については、1Lメスシリンダーを用いることにより、比較的簡単に状態を把握することができます。

   メスシリンダーに曝気槽内の液を1L注ぎ、
   30分静置します。正常な状態では活性汚泥
   の沈降が進み、上澄液との界面が明瞭にな
   り、上澄液が透明になります。しかし、活性汚
   泥が沈まず上澄液がとれない状態や懸濁し
   ている状態は異常であり、対策が必要と考え
   られます。

SVの測定方法の図

 

 

(2)処理水

 処理水の水質と透視度には高い相関があるため、透視度計によって処理状況を把握することをおすすめします。透視度計による測定で20以上を目標に施設の維持管理に努めて下さい。

透視度計

 

 

お問い合わせ

県南家畜保健衛生所

〒328-0002 栃木市惣社町1439-20

電話番号:0282-27-3611

ファックス番号:0282-27-4144

Email:kennan-khe@pref.tochigi.lg.jp