栃木県総合計画 とちぎ元気プラン 2006〜2010
知事あいさつとちぎ元気プラン策定経過

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511 良好な地域環境の保全

施策の目標

 大気環境、水環境、土壌環境など、地域の環境を保全します。

現状と課題

  • 大気や水などの環境は、経年的に改善の傾向にありますが、一部の地域や光化学オキシダントなどの項目では環境基準が達成されていない状況にあります。
  • 県南部における地盤沈下は、ここ数年沈静化の傾向にありますが、依然として進行しています。
  • 化学物質による環境や生態系への影響が懸念されていますが、これらの化学物質の有用性や有害性などについて、県民・事業者・行政の共通理解を図ることが課題となっています。
環境基準達成率
「環境基準達成率」のグラフ
県生活環境部調べ

施策の展開 参照:第3部

大気環境の保全
 大気汚染物質の排出規制等の事業者指導などにより、大気環境の汚染の未然防止を図るとともに、光化学スモッグ発生時の注意報発令等の対応を迅速に行い、健康被害を未然に防止します。

  • アスベスト飛散防止対策の徹底
  • 揮発性有機化合物の排出規制等の実施

水環境の保全
 水質汚濁物質の排出規制等の事業者指導などのほか、生活排水対策等により、水環境の汚染の未然防止を図ります。
 河川等の水質の情報と汚濁発生源の情報を活用し、地域の特性に合わせた環境保全対策を効果的に行うとともに、更なる水質改善に向けて環境基準や排出基準等の見直しを検討します。

  • 環境基準未達成の流域における水質浄化対策の推進
  • 地下水汚染の監視及び未然防止対策の推進

土壌環境、地盤環境の保全
 有害物質使用事業場に対し有害物質の地下浸透防止に係る管理基準の指導を徹底し、土壌汚染の未然防止を図るとともに、汚染土壌については浄化対策の指導を実施します。
 また、県南部で進行している地盤沈下を防止するため、沈下状況の把握や地下水採取に関する指導等を行うとともに、条例による地下水採取規制のあり方についての検討を行います。

  • 県南部における地盤沈下の常時監視及び防止対策の実施

騒音・振動、悪臭の防止
 市町村が実施する騒音・振動、悪臭の発生源対策に対する技術的な助言などの支援を行うほか、交通騒音対策の推進などにより、生活環境への影響の低減を図ります。


化学物質対策の推進
 化学物質排出抑制対策を推進することにより、工場・事業場から排出される化学物質の抑制を図ります。 また、様々な化学物質の環境への残留状況を把握するため環境監視を行うとともに、化学物質に対する県民、事業者等の理解の向上を図ります。

  • 工場・事業場における化学物質の管理計画の策定・公表の指導
  • リスクコミュニケーション※1の普及促進

※1 リスク(有害な影響、事故、災害などが生じるおそれ)に関する正確な情報を住民、事業者、行政等のすべての者が共有しつつ、相互に意思疎通を図ること。これが適切に行われると、各主体の自主的、積極的なリスク削減に向けた行動が促進される。

成果指標 (施策の達成状況を見る尺度)

成果指標名
概ね
10年前
概ね
5年前
基 準
目 標
長期目標
大気環境基準(SPM※2)達成率 31.3 %
(H6)
100 %
(H11)
93.8 %
(H16)
100 %
(H22)
100 %
(H27)
水質環境基準(BOD※3)達成率 61.0 %
(H6)
72.0 %
(H11)
81.3 %
(H16)
100 %
(H22)
100 %
(H27)
騒音に係る環境基準達成率(道路に面する地域) 84.0 %
(H13)
83.5 %
(H16)
100 %
(H22)
100 %
(H27)

※2 粒径10ミクロン以下の粉じんなどの浮遊粒子状物質
※3 水質汚濁を判断するときに用いる代表的項目で、生物化学的酸素要求量のこと。

概念図

期待される主な主体の役割

期待される主な主体の役割イメージ

◆部門計画 「栃木県環境基本計画(改定計画)」(H18〜H22)

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