2章 エネルギーを取り巻く現状と課題

第1 国内外のエネルギー情勢
 3.エネルギーと地球温暖化問題
 地球温暖化は、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素などの温室効果ガスによって引き起こされます。温室効果ガスのうち約6割は二酸化炭素と言われており、そのうち約8割が石油や石炭等の化石エネルギーの消費に起因していると言われています。
 1997(平成9)年末に開催された地球温暖化防止京都会議において採択された「温室効果ガスの排出を2008(平成20)年から2012(平成24)年の間に1990(平成2)年比で6%削減する」という京都議定書の内容を達成するために、主要な温室効果ガスである二酸化炭素の削減につながる化石エネルギーの合理的利用の徹底と化石エネルギーから非化石エネルギーへの転換を図っていく必要があります。
 我が国における1997(平成9)年度の二酸化炭素排出量は、1,231百万トンとなっており、1990(平成2)年度からの増加率は約9%となっています。我が国の世界の排出量全体に占める割合は約4%となっており、アメリカ、中国、ロシアに次いで世界第4位の排出国です。

図表11 温室効果へのガス別寄与度(1850〜1990)と二酸化炭素排出量上位4カ国(1997年)

 

 
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