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更新日:2023年11月16日

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令和5(2023)年11月14日(第11回知事定例記者会見)

この資料は、県政記者クラブとの会見内容を広報課でまとめたものです。

日時:令和5(2023)年11月14日(火曜日)午後1時30分から
場所:県庁記者会見室

(報告事項)
1.ベトナム・シンガポールにおけるとちぎの魅力発信事業について

(質疑事項)
1.ベトナム・シンガポールにおけるとちぎの魅力発信事業について(その1)
2.獣害対策について(その1)
3.ベトナム・シンガポールにおけるとちぎの魅力発信事業について(その2)
4.今年の県政の振り返りと今後の抱負について
5.ベトナム・シンガポールにおけるとちぎの魅力発信事業について(その3)
6.知事の任期について
7.獣害対策について(その2)
8.エコグリーンとちぎについて

モニター用データ(PDF:179KB)

(報告事項)

1.ベトナム・シンガポールにおけるとちぎの魅力発信事業について

 ベトナム・シンガポールにおけるとちぎの魅力発信事業についてでございます。
 明後日16日から21日にかけまして、県内経済団体や企業等にも同行してもらって、本県との関係が深まっているベトナム及びアジア最大の経済発展国の一つであり、インバウンド誘客や県産農産物等の輸出拡大も期待されているシンガポールを訪問しまして、本県が世界に誇る観光地や、県産品・県産農産物等の魅力・実力を発信してまいります。
 今回の訪問では、現地政府機関や企業支援機関等を訪問し、要人との関係構築・強化に努めるとともに、ベトナムにおきましては高度外国人材の確保や県内グローバル人材の育成に向けた現地教育機関との連携を図ることで、県内企業の海外展開や地域経済の活性化につなげてまいりたいと思います。
 特に、ベトナムにおきましては、これまでの交流の成果を踏まえ、県内企業の同国での経済活動に対しましてベトナム国全域で支援をしてもらえるよう、計画投資省と経済交流に関する覚書の締結を行うことや、令和3年11月に覚書を結びましたビンフック省の投資環境調査等を行う予定でございます。
 今回の訪問においても、私自らが先頭に立ちまして本県のさまざまな強みを積極的に発信し、「世界から選ばれるとちぎ」の実現に向け、全力で取り組んでまいります。

(質疑事項)

1.ベトナム・シンガポールにおけるとちぎの魅力発信事業について(その1)

記者:知事から今お話がありましたシンガポール・ベトナムへの出張ですが、ベトナムでは要人とも会談が予定されております。全期間におきまして、どんなところに重点を置いて公務をなされる御予定でしょうか。

知事:まずベトナムについて申し上げます。令和3年11月、コロナ禍の最中でしたが、チン首相に本県においでいただきました。また、ビンフック省との経済交流に関する覚書を締結しまして、昨年12月には同国を訪問して、県内企業等が日系工業団地に進出する際に優遇措置などが適用される協定を結ぶなど、着実に関係を強化してまいりました。
 こうした中、今回の訪問では、新たに計画投資省と覚書を結びます。このことにより、ベトナム全域との経済連携を進めることが可能となるため、ホーチミンやダナンに進出している県内企業及び進出を予定・検討している県内企業の支援につながるものと期待しております。
 さらに、県内企業の海外展開や地域経済の活性化を見据え、ハノイ市にあるハノイ工科大学とFPT大学を訪問しまして、高度外国人材の確保や県内グローバル人材の育成に向けた連携に関する意見交換などを行ってまいります。
 シンガポールにつきましては、アジア最大の経済発展国の一つであり、本県の農産物の輸出及び本県へのインバウンドが伸長していることから、県産品・県産農産物の販路拡大やさらなる誘客促進につなげるために、現地バイヤーなどへのプロモーションや現地要人などを招いたレセプションによりまして、本県の魅力を効果的に発信してまいります。
 なお、ベトナムの高度外国人材ですけれども、大学や院卒程度の最終学歴を有しまして、研究者・エンジニア等の専門職、海外進出等を担当する営業職などに従事可能な外国人材を見出してまいりたいと考えております。

記者:ありがとうございます。

2.獣害対策について(その1)

記者:この秋、クマやイノシシなど野生動物による人的あるいは物的な被害が北海道や東北でよく聞かれております。本県でも、今月4日に那須町で、散歩中の女性がクマに襲われて軽傷を負うという被害がありました。また、10月下旬には、県庁周辺とか大通り付近で、実質的な被害はなかったものの、イノシシの目撃情報が複数回ありました。これにつきまして、県として現在検討中、あるいは今後検討なされるような獣害対策というものは何かありますでしょうか。

知事:クマの市街地出没対策等についてお答えいたします。
 先日、那須町で散歩中の女性がクマに襲われるという人身被害がありましたが、幸いにも女性に出血を伴うけがはなかったと聞いております。まずは安堵しております。
 これまで、地元市町、警察署、猟友会などと連携しながら、出没情報の早期把握に努めるとともに、周辺住民等への注意喚起やパトロールなどを速やかに実施しまして、必要に応じて追い払いや捕獲等の対策を講じるほか、出没現場周辺の宿泊施設に対しまして、クマを呼び寄せる要因となる生ゴミの適正処理や注意喚起チラシの配布の協力依頼を行ったところでございます。
 今後は、これまでの取り組みを強化いたしますとともに、現場で対応する市町の職員や猟友会等を対象とした市街地出没対応訓練を開催するなど、関係団体とさらなる連携を図りながら、獣害対策に取り組んでまいります。
 野生動物による人的被害などを防ぐためには、地域による対策に加え、その地域に訪れる方の協力も不可欠でありますことから、地域住民の皆様には、野生動物を誘引してしまう収穫予定のないカキなどの果実の除去、隠れ場所となるヤブの刈り払いなどを、観光客の皆様方には、野生動物の活動が活発になる早朝や夕方の一人歩きは避ける、鈴・ラジオなどの音により人の存在を知らせるなどの対策を自ら講じてもらえるよう、改めてお願いしてまいります。

記者:ありがとうございました。

3.ベトナム・シンガポールにおけるとちぎの魅力発信事業について(その2)

記者:最初にお話しされました今回のベトナムとシンガポール訪問についてですが、県内の魅力を発信するまたとない機会ですし、経済的にも、そしてまたインバウンドのお客さんをこちらに誘致してくるということに関してもまたとない機会だと思うのですが、いま一度、知事の今回の抱負を教えてください。

知事:両国ともナシ、コメ、牛肉。シンガポールは加えてイチゴ、さらには地酒。こういったものの販売促進に向けプロモーションしてまいりたいと考えております。残念ながら、まだベトナムはイチゴの二国間の検疫条件が設定されていないため持ち込むことができませんので、そういったことで、栃木県産農産物の販路の拡大につなげていきたい。
 さらには、ベトナムも昨年1年間の県内宿泊者数は上位の国でございますし、シンガポールも富裕層の多いところでございます。コロナ禍を経て、インバウンドにも直結する有力な対象国であると思っておりますので、とちぎの魅力を存分に発揮し、インバウンドにもつなげてまいりたいと思います。
 県産農産物を海外に輸出していくことは、県内での担い手確保にも結果としてつながることでありますので、成果を上げるべく努力をしてまいりたいと思います。

4.今年の県政の振り返りと今後の抱負について

記者:12月8日で知事の任期が残りあと1年を切ると思いますが、残りの1年の抱負・意気込みと、これまでの任期を振り返っての思いをお聞かせください。

知事:令和5年度は、G7サミットを政府主催の国際会議としては栃木県では初めて、さらには県誕生150年の記念事業など、さまざまなイベントを行ってまいりまして、郷土愛の醸成などに着実に結びついているものと思っております。
 この後の1年の中で、今後については、特に令和6年度の予算編成がありますので、それが今後の大きな仕事になると思います。
 過日公表いたしました政策経営基本方針に基づく予算編成方針で、とちぎ少子化対策緊急プロジェクトの推進、G7大臣会合を契機とした女性活躍の推進、積極的なグローバル展開による地域経済の活性化、DX・カーボンニュートラルの実現に向けた取組の加速、これらを4つの重点事項として展開すべく編成すると公言いたしましたので、内容についてしっかり詰めた上で、令和6年度事業に結び付けてまいりたいと思います。

5.ベトナム・シンガポールにおけるとちぎの魅力発信事業について(その3)

記者:先ほどの外遊のほうに戻ってしまうのですが、今、ベトナムとシンガポールのインバウンドのお客さんというのは、栃木県内を訪れるインバウンドの中でどのぐらいの位置にいて、これからどのぐらいのところまで増やしていきたいと考えておられるのでしょうか。

知事:まずベトナムですけれども、宿泊者数が昨年3,267人で2位、1位はアメリカ。それから農産物についても、令和4年度はナシなどの輸出実績があります。ベトナムには栃木県人会が3団体存在していまして、ハノイ、ホーチミン、ダナン、各栃木県人会、法人会と呼んでいるところもありますけれども、組織化されております。
 それからシンガポールにつきましては、1,600人ぐらいの宿泊者で、国別では8位。牛肉、イチゴ、ナシ、コメなど、令和4年度は、県産農産物輸出額の約2割程度を占める輸出実績があります。
 インバウンドについては、コロナ前が宿泊者は全体で20万人を超えていました。昨年1年間で4万人余ですから、5分の1ぐらいしかまだ戻っていないという状況にありますので数字の比較にはなりませんが、いずれにしても、ベトナム、シンガポールは、インバウンド対象国としては有力な国だと思っています。輸出も含めて。

6.知事の任期について

記者:先ほど任期残り1年ということでお話があったのですが、いろいろ、G7だったり150年等々の実績を上げられていると思うのですが、通常ですと、12月議会の質問戦で政治姿勢についてただされる場面があると思うのですが、現状の知事としてのお考えを。もちろん先ほどから予算編成をまずというお話がありましたけれども、現状、次の任期についてどのようにお考えになっているのか、改めて率直なお気持ちを聞かせてください。

知事:通常、大きな仕事を控えているときに、自分の進退を述べるということはないと思いますので、仕事を終わらせてから思いを申し上げてまいりたいと思います。
 議会で質問が12月に出た際には、それも含めて、今やるべきことをしっかり県民の皆さんには伝えていきたいと思います。

7.獣害対策について(その2)

記者:クマの対策ということだったのですが、先ほど、今後取り組みを強化して、現場の事件を踏まえた市街地出没対応訓練を行うというお話があったと思うのですが、こちらは新しく行うという認識でよろしいのかということを確認させていただければと思います。

知事:獣害対策のうち、クマ被害対策については、十数年前にやはり多数のクマが出没するときがありまして、県内でも、駆除をしたり、捕獲をしてトウガラシを顔にまいて山に戻してやるとかということをやったことがあったと思います。今まで見えていなかったかもしれませんけれども、クマがたくさん出てくるときには同様に対応しているはずですので、今回だからというものではなく、常々やってきたものを、改めて徹底するということだと思います。
 夏休みのころに湯元に出てきたんですよね。7、8月には湯元温泉街に出てきて、地元の皆さん大変困っていると。よくよく観察をしてみれば、生ゴミをあさっているという光景が見られましたので、夜は生ゴミを出さないとお願いをして、それ以降、湯元では温泉街にクマが出ているという話を聞くには至っていないので、クマ対策は、これまで考えられ、あるいは行ってきたことを全てやる、そして被害を防ぐということをしてまいる所存です。

8.エコグリーンとちぎについて

記者:9月にオープンしました那珂川町のエコグリーンとちぎについてです。こちらがオープンしたということにつきましては、ゆくゆくは那珂川町の北沢地区の不法投棄物をエコグリーンとちぎに搬入してどんどん処理していくという流れになると思います。こちらについては年内に搬入を開始するというお話だったかと思われるのですが、いつごろを目安に北沢地区の撤去をスタートされるのかという見通しがもし分かれば、お聞きできればと思います。よろしくお願いいたします。

知事:エコグリーンとちぎについては、受け入れが順調に進んでいると聞いておりますし、搬入コストが、これまで長距離運搬で県外に持っていったものが短時間で処分できるということで、県内産業界からは好意的に受け止めてもらっていると思っています。
 北沢の不法投棄物の処理については、年内と聞いていますが、予定に変更があるとは今聞いていませんので、予定どおり進んでいるものと思います。期間は1年余ぐらい見ていると思いますけれども、予定期間以内で、あるいはそれを短縮して前倒しで処分ができるように行ってまいりたいと思います。
 いずれにしても、掘り返してみないと、どんなものが入っているか展開してみないと分からないという部分もありますので不透明ですけれども、速やかに着手をして、そもそものエコグリーンを那珂川町に整備する発端は、その不法投棄物を処理するということからスタートしているわけですので、優先で取り組んでいきたいと思います。

記者:ありがとうございます。

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