麻痺性貝毒による食中毒について
平成27年度、栃木県内のイベントでホタテガイを購入して食べた方が、麻痺性貝毒による食中毒となった事件がありました。
正しい知識で、貝毒による食中毒を予防しましょう!
貝毒とは?
- 主にホタテやカキなどの二枚貝が、毒を持ったプランクトンを食べることにより 毒化する(毒を蓄積する)現象のことをいいます。
- また、貝に蓄積される毒そのもののことをいいます。
- 貝毒にはいくつかの種類があり、摂取した際の食中毒の症状などが異なります。
- 日本では、特に「麻痺性貝毒」と「下痢性貝毒」が食中毒の原因となっています。
麻痺性貝毒の食中毒はどのようにおこるの?
- 毒を持った植物プランクトンを餌として食べ、毒が蓄積した貝を、人が食べることで食中毒になります。
- 貝毒が蓄積するのは、「中腸線」という部分です。
麻痺性貝毒の症状は?
- 全身性の麻痺、痺れ、脱力感などがあります。
- 食後約30分程度で発症します。
予防方法は?
生産地での対策
- 定期的に貝毒の検査を行っています。
- 貝毒の規制値を超過したものが流通しないよう、検査は、海域ごとに実施し、規制値を超過する毒量が検出された場合は、出荷を規制しています。
消費地での対策
- 喫食の際には、貝毒が蓄積する「中腸腺」を食べないよう、除去する等の対策をしましょう!
- 潮干狩りなど、自分で貝を採取する際には、海域を確認して注意しましょう! (貝毒により出荷が規制されている海域は、各自治体のホームページなどで公表されています)
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