アニサキスによる食中毒にご注意ください!
アニサキスって何?
- アニサキスは、寄生虫(線虫)の一種です。
- その幼虫(アニサキス幼虫)は、体長2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。
- アニサキス幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、ヒラメ、マグロ、イカ等の幅広い魚種の海産魚介類に寄生しています。
- アニサキス幼虫は、寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉に移動することが知られています。

出典:厚生労働省
アニサキスによる食中毒はなぜおこるの?
- アニサキスの幼虫が寄生している生鮮魚介類を生(不十分な冷凍又は加熱のものを含みます)で食べることで、アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を起こします。
アニサキスによる食中毒(アニサキス症)の症状は?
- 急性胃アニサキス症:食後12時間以内に、みぞおちの激しい痛み、吐き気、おう吐を生じます。
- 急性腸アニサキス症:食後十数時間以降に、激しい下腹部痛を生じます。
※多くが急性胃アニサキス症です。
※激しい腹痛があり、アニサキスによる食中毒が疑われる際は速やかに医療機関を受診してください。
アニサキスによる食中毒の予防方法は?
事業者の皆さまへ
R6年に発生したアニサキスによる食中毒のうち、約27.2%は飲食店が、約12.2%が原因施設となっています。
- 仕入れでは、新鮮な魚を選び、速やかに内臓を取り除いてください。
- 魚の内臓を生で提供しないでください。
- アニサキスの寄生が疑われる魚介類は、適切に冷凍するか、「加熱用」として販売してください。
- 「加熱用」で販売されている魚介類は、生で食べられるような誤解を与えないように表示等をしてください。
- 魚を調理する際には目視で確認して、アニサキス幼虫を除去してください。
- 冷凍してください(-20℃で24時間以上冷凍)。 ※不十分な冷凍では効果がありません。
- 加熱してください(70℃以上、または60℃なら1分)。
- シメサバのように一般的な料理で使う程度の食酢での処理や、塩漬け、醤油やわさびをつけても、アニサキス幼虫は死滅しません。
消費者の皆さまへ
- 魚を購入する際は、新鮮な魚を選びましょう。
- 丸ごと1匹の魚を購入した際は、速やかに内臓を取り除きましょう。
- 「加熱用」の魚介類は、よく加熱して食べましょう。
- 魚介類の内臓は生で食べないでください。
- 魚を調理する際には目視で確認して、アニサキス幼虫を除去してください。
- シメサバのように一般的な料理で使う程度の食酢での処理や、塩漬け、醤油やわさびをつけてもアニサキス幼虫は死滅しません。
アニサキスによる食中毒発生状況 (R7.10現在)
| 年次 |
R2 |
R3 |
R4 |
R5 |
R6 |
| 全国 |
386 |
344 |
566 |
432 |
330 |
| 栃木県(宇都宮市を含む) |
6 |
5 |
6 |
4 |
4 |
| 年次 |
R2 |
R3 |
R4 |
R5 |
R6 |
| 全国 |
396 |
354 |
578 |
441 |
337 |
| 栃木県(宇都宮市を含む) |
6 |
5 |
6 |
4 |
4 |
アニサキスによる食中毒にご注意ください!(栃木県作成リーフレット)(PDF:175KB)
アニサキスによる食中毒を予防しましょう(厚生労働省作成リーフレット)(PDF:282KB)
アニサキスによる食中毒を予防しましょう(厚生労働省)(外部サイトへリンク)
アニサキス食中毒に関するQ&A(厚生労働省)(外部サイトへリンク)