重要なお知らせ
更新日:2023年8月10日
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畜産学科では7月31日、講師に元全酪連酪農技術アドバイザーの齋藤達夫先生をお招きし、「ダイジェスションアナライザー」を用いた牛の消化状況の勉強会を行いました。
ダイジェスションアナライザーとは、編目の大きさが異なる3段のふるい構造になっています。一番上段に調査牛の糞を500グラム程度乗せ、シャワーをかけたり、水をためた桶に静かに沈めて洗い、各段に残った未消化物から餌の消化状況を判断します。
農大では、毎日の牛舎管理で糞の状態は観察しているものの、その内容物までは見たことがない学生が大半です。今回、搾乳牛の糞ではトウモロコシサイレージの子実が、肥育牛では大きなムチン(ルーメンで消化されなかった穀類などが大腸で異常発酵したときに見られる)が観察され、学生は実際に触ったり、内容物の重さを計ったりして、毎日自分たちが給与している餌がどのように消化されているのか確認しました。
齋藤先生からは、糞の状態は餌の内容はもちろん、粗飼料の裁断長や飼養管理方法、暑熱ストレスなどによっても変わること、改善点などを教えていただきました。今後この内容を活かして、日々の飼養管理や卒業論文に取り組んでいきます。
糞洗いの様子
各ふるいの様子
ふるいから垂れ下がるムチン
簡易的なやり方も教えていただきました
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