トップ > 第2部 県政の基本方向 > 第1章 重点テーマ > 3 個性あふれる地域を創る



急速な都市化や工業化に伴い、地域の個性ある風物や文化などが失われるとともに、経済の低迷や人々のライフスタイルの変化、人間関係の希薄化によるコミュニティの衰退などによって、地域の魅力や活力が失われつつあります。
一方では、子育てや福祉、まちづくりなどの生活に身近な問題について、住民自らで解決しようとする動きが広がりを見せています。
そのような中にあって、三位一体の改革や市町村合併をきっかけとして、地域のことは地域で決めるという自主・自立の地域づくりが求められるようになっています。
このため、住民自らが創意工夫を発揮して、それぞれの地域が持つ資源や潜在力、可能性を活かすとともに、新たな活力を創造する個性あふれる地域を築いていきます。そして、こうした地域が交流・連携し、さらに輝きを放つことによって、住む人にも訪れる人にも魅力ある“とちぎ”を築いていきます。
目指すべき“とちぎ”では、それぞれの地域で、個性あふれるさまざまな活動が展開され、人々が日々の生活を楽しんでいます。
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(1) 地域の魅力を活かす
歴史・文化や自然環境など地域の魅力を構成する資源を一人ひとりが改めて見つめ直し、その活用を図ることで、心地よい生活空間を築くとともに、全国や世界へ積極的に情報発信し交流を進めます。
- 世界遺産「日光の社寺」など県内各地の文化財の保存と活用
- 地域の特色ある歴史や文化等の発掘とそれらを活かしたまちづくり
- 「地域ならでは」の特産物や伝統料理を活用したとちぎの豊かな食づくり
- 平地林や里山などの豊かな自然環境の保全とふれいあいの場としての活用
- 観光地のブランド力の向上による国内外との交流拡大
- フィルムコミッション活動の推進などによる地域の魅力の発信・創造 など
(2) 地域の新たな活力を生み出す
それぞれの地域が持つ潜在力や発展可能性を最大限に引き出すための、住民の創意工夫による地域づくりを支援することにより、失われてきたコミュニティを再生するとともに、地域の新たな活力を創造します。
- 子育てや教育、福祉、環境、中心市街地活性化などの地域づくり活動の展開
- 特色ある地域資源を活用した新たなビジネスの創出 など
(3) 笑顔あふれる“とちぎ”を築く 誇りをもって未来に引き継いでいける郷土“とちぎ”となるよう、個性あふれる県内各地域の連携や交流を促進し、みんなの笑顔あふれる“とちぎ”を築いていきます。
- 県民が提案・実践する協働推進事業の展開
- 共通の地域資源を活かした市町村連携事業の展開
- 道路や交流拠点施設などの充実による地域間交流の拡大 など
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