平成20年度 環境の状況及び施策に関する報告書

 

2 水環境の保全

1 水環境の状況

1 河川水質の状況

2 湖沼水質の状況


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3 地下水水質の状況

水質の環境基準

水質に関する環境基準は、人の健康の保護に関する基準(健康項目)と生活環境の保全に関する基準(生活環境項目)の2種類が定められています。
 健康項目は、カドミウムなど27項目について、すべての公共用水域及び地下水において一律の基準が適用されています。
 生活環境項目は、それぞれの利水目的に応じ、水域ごとに異なった基準が適用されています。

2 水環境保全対策

1 公共用水域水質保全の推進

2 生活排水対策の推進

3 工場・事業場対策の推進

4 地下水の水質保全対策の推進

5 足尾銅山などにおける鉱山排水対策の推進

生活排水処理施設の種類

家庭での炊事や洗濯などによる家庭雑排水は、今や河川を汚す最大の原因となっています。県では生活排水対策を推進するため、市町と協力して、生活排水処理施設の整備を行っています。

●公共下水道
 主に都市部の下水を処理して川へ流すもので、市町村が建設し、維持管理をしていますが、流域下水道に接続しているもの(流域関連公共下水道)もあります。
 県内においては、全市町(31市町)で取り組んでおり、このうち30市町ですでに供用を開始しています。本県の公共下水道の普及率は、58.1%です。
●流域下水道
 複数の市町村の下水を一か所の終末処理場で広域的に処理するもので、県が建設・維持管理を行っています。現在、5流域7処理区で事業を実施しており、17市町の下水の処理を行っています。
●農業集落排水施設
 農業用用排水の水質保全や農村の生活環境の改善、川や湖の水質改善等を図ることを目的としており、25市町93地区で施設整備が完了しています。
 なお、農業集落排水施設の処理水は農業用水として利用され、汚泥は肥料化して農地へ還元されるなど、資源のリサイクルが図られています。
浄化槽
 下水道や農業集落排水施設のように終末処理場を設置することが合理的・経済的でない地域において、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を目的として、戸別に設置し、家庭からのし尿や雑排水を一緒に処理する施設です。全市町で浄化槽の設置に対する補助が行われており、国・県も支援しています。県内では19年度に3,181基が補助事業により設置されています。
生活排水処理施設の概念図


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市町別生活排水処理人口普及状況(19年度末)
※ 生活排水処理施設とは、下水道(公共下水道及び流域下水道)と下水道類似施設(農業集落排水施設、浄化槽、コミュニティ・プラント等)を指す。