平成20年度 環境の状況及び施策に関する報告書

私たちは、これまで、自然から多くの資源を採取し、それを利用し、不用となった様々なものを自然の中へ排出することにより、社会経済活動を行ってきました。
 しかし、今日の大量生産、大量消費、大量廃棄型の社会がもたらす環境への負荷の増大は、自然の持つ再生能力や浄化能力を超え、都市・生活型の公害や地球環境問題の発生を招いています。
 このため、生産、流通、消費、廃棄等、社会経済活動の様々な段階を通じて、汚染物質や廃棄物の発生を抑制し、資源の循環的な利用を進めるとともに、廃棄物の適正利用を図ることなどにより、自然の物質循環に与える影響をできるだけ抑えた「環境への負荷の少ない循環型の社会づくり」を目指します。


1 大気環境の保全

1 大気環境の状況

大気の環境基準

人の健康を保護する上で維持することが望ましい基準として、二酸化硫黄二酸化窒素一酸化炭素、光化学オキシダント、浮遊粒子状物質ベンゼントリクロロエチレンテトラクロロエチレンジクロロメタン及びダイオキシン類の10物質について環境基準が定められています。

二酸化硫黄

燃料中の硫黄の燃焼で発生し、ぜんそく等の原因になります。


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○光化学オキシダント

大気中の窒素酸化物炭化水素が、紫外線による化学反応を起こして発生するもので、光化学スモッグの原因になります。


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二酸化窒素

物が燃焼する際に、空気中及び燃料中の窒素から発生し、肺に害を与えます。


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浮遊粒子状物質

大気中に長時間浮遊し、気道や肺に害を与えます。


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ベンゼン

化学工業製品の合成原料などとして使われているほか、ガソリンにも含まれており、発がん性を有することが認められています。


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ダイオキシン類

物の燃焼の過程などで生成する物質であり、環境中に広く存在していますが、量は非常にわずかです。


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光化学スモッグ注意報発令日数の推移


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光化学スモッグの仕組み


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2 大気環境保全対策

1 自動車排出ガス対策の推進

2 広域大気汚染対策の推進

3 有害大気汚染物質対策の推進

4 工場・事業場対策の推進