平成20年度 環境の状況及び施策に関する報告書

私たちは、自然の中から生きるために必要な空気や水、食料などの物質的な恵みのみならず、安らぎや潤いなど精神的にも大きな恵みを受けています。
 この自然の恵みを将来にわたって受け続けるためには、私たちも自然の生態系を構成する一員であるという認識に立って、自然環境の微妙な均衡を損なわないよう、自然に対して適切に働きかけるとともに、賢く利用していく必要があります。
 このため、環境を支える森林づくりを進めるとともに、多様な自然環境や生物多様性を保全し、様々な自然とのふれあい活動を進めることなどにより、「人と自然が共生する潤いのある地域づくり」を目指します。


1 環境を支える森林づくり

1 森林の整備・保全の状況

1 本県の森林の概要

所有別・人工天然林別森林面積の割合(19年度末)

2 森林の整備状況

整備が行き届いていない森林
整備された森林

3 保安林の指定状況

4 森林を支える林業・木材産業の現状

間伐作業中の様子

2 森林づくり対策

1 森林の公益的機能の向上

(1)間伐等森林整備の促進と多様な森林の育成
  • 森林所有者への支援や県・森林整備公社による整備により、19年度は約5,005haの間伐を実施しました。また、造林、下刈等りの森林整備を約1,050ha実施しました。
  • 複層林への誘導を約125ha、広葉樹林を約724ha整備するなど、多様な森林の育成を図る目的で約2,300haの森林整備を実施しました。
(2)公的森林整備の推進
  • 自然災害などにより公益的機能の低下した保安林や森林所有者による整備が困難な奥地の森林は、県及び森林整備公社が約2,060haの間伐や広葉樹の植樹等の森林整備を実施しました。
(3)県民参加の森づくりの推進
  • 森づくり体験講座等の体験活動を通して、森林の大切さについて意識の醸成を図っています。
  • ボランティアの相互交流などにより県民参加による森林整備活動の促進を図っています。
(4)とちぎの元気な森づくり県民税の導入 
  • 公益的機能を有する森林を県民全体の理解と協力の下に守り育て、元気な森を次の世代に引き継ぐことを目的とした「とちぎの元気な森づくり県民税」条例が、県議会第290回定例会において可決され、7月3日に条例が公布されました。
  • 県民が主体となって進める“とちぎの元気な森づくり”を県民運動として展開していくため、「とちぎの元気な森づくり県民会議」が設立されました。
  • 森づくりの基本理念などを定める「とちぎの元気な森づくり憲章」を制定しました。

2 森林を支える林業・木材産業の振興

3 森林の適正管理

4 森林被害対策の推進