【知事コメント】いちご一会とちぎ大会を終えて

2022年11月01日
  • 障スポ

 10月29日に秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席を仰ぎ開幕いたしました第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」は、3日間にわたり県内各地で熱戦が繰り広げられ、本日、高円宮妃殿下の御臨席の下、閉会式を無事終えることができました。

 参加された皆さん、開催にあたり御尽力いただきました多くの方々に、心から御礼と感謝を申し上げます。

 全国障害者スポーツ大会としては、本県では初めての開催となりましたが、競技団体や障害者団体、開催地10市の皆様をはじめ、様々な形で大会を支えてくださいました協賛企業、選手団サポーターや競技補助員などのボランティアの皆様、特に、県内の高校生や大学生、専門学校生の皆さんには大活躍をしていただきまして、県民総参加でまさに県民の総力を結集して取り組んだ大会であったと思います。

 とちぎ大会では、障スポで初開催となったボッチャや精神障害の部の卓球をはじめ、個人競技・団体競技を合わせて14競技が行われました。全国から集まりました選手の皆さんが、日頃の成果を発揮し、全力で競技に取り組む姿は、多くの県民に夢と感動を与えてくれました。

 栃木県選手団は総勢471人が参加し、個人競技では過去最高の141個のメダル(金62個、銀40個、銅39個)を獲得いたしました。このうち陸上競技や水泳競技の5種目で大会記録の更新もありました。
 また、初出場が多かった団体競技においても、サッカーが準優勝、バレーボール女子とフットソフトボールが3位となるなど、大きな成果を挙げました。

 選手たちは、コロナ禍で練習することが困難であった中、工夫をしながら努力を続けてこられました。本県選手だけでなく、全国の選手たち、そしてサポートしてくださった監督・コーチ・選手団役員、家族等関係者の皆様に大きな拍手を送りたいと思います。

 とちぎ大会を通じて、スポーツは障害のある・なしにかかわらず、全ての人が楽しめるものであることを実感できたと思っています。本大会を通じて培われた有形・無形のレガシーを継承し、障害や障害者への理解を一層進め、県民誰もが共に支えあう「共生社会」の実現を目指して参ります。

 国内最大のスポーツの祭典である「とちぎ国体」と「とちぎ大会」を、コロナ禍においても無事開催することができました。そして、全国から多くの方々に御来県いただき、県内各地で多くの感動や賑わいを創出することができたと思っています。

 県民総参加による「いちご一会」(一期一会)のおもてなしを受け取っていただいた多くの県外の方々にとりまして、栃木県は思い出の地となり、とちぎファンになっていただいた方も数多く生まれたのではないかと思っています。ぜひ再び、栃木にお越しくださるよう、心よりお待ちしております。

 最後になりますが、来年は鹿児島県において「燃ゆる感動 かごしま大会」が開催されます。鹿児島県民や関係者の皆様にとって、未来につながる素晴らしい大会として成功されますことを祈念いたします。

 

 令和4(2022)年10月31日

いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会実行委員会会長
栃木県知事  福 田 富 一