羽田ミヤコタナゴ生息地保護区における白鳥などへの給餌自粛について

   大田原市にある羽田沼及びその下流水路は、「種の保存法」による「羽田ミヤコタナゴ生息地保護区」に指定されておりますが、平成7年度以降確認個体数は徐々に減少し、平成13年度を最後に生息が確認されておりません。原因としては水質悪化、周辺環境の変化、営農行為の変化等が考えられています。
羽田沼は、栃木県有数のハクチョウの飛来地であり、以前から給餌が行われていますが、給餌された餌の食べ残しや増加した水鳥たちの糞により水質が年々悪化してきています。
    給餌による水質の悪化がミヤコタナゴの生息環境を脅かしていることは間違いないようです。
   そこで、「羽田沼白鳥を守る会」は、平成18年度から給餌を制限し、平成22年度については全面中止しました。また、関係団体が看板を設置し「来訪者」に給餌をしないようお願いをしています。ご来訪の際は水質浄化にご協力をお願いします。

なお、羽田沼での給餌を中止したため、羽田沼周辺の湖沼、河川、田畑等に白鳥などが飛来する可能性があります。しかしながら、比較的積雪の少ない栃木県であれば白鳥などは二番穂・落ち穂等で十分に越冬できます。野生動物への餌付けは好ましくありませんので自粛してくださるようお願いします。