知事コラム「吹き竹」第163回

県民だより  vol.380(2022年6月号）掲載

 

～初物と終り初物～

  「初物75日」。これは俗説で、初物を食べると寿命が75日延びると言われている。初物を好んで食べる、「初物食い」という言葉もある。

  先頃、「終り初物です。」と、知人が“いちご”を届けてくれた。終り初物とは、「時期の終り頃になって成熟する野菜や果物を、初物と同じように珍重して言う語」と辞書に記されている。

  妻の知人からは、今シーズンのいちごの収穫を終える農家があるので、良かったらいちご摘みに来ないか、と誘われ喜んで出かけて行った。家の中がいちごの香りでいっぱいになった。

  2軒のいちご農家に感謝しつつ、よく味わって頂いた。

  今月は父の日もやって来る。プレゼントに併せて、初物を添えてみてはいかがだろうか？父の日にはまだ早いものの、私達も両親に「終り初物」のいちごに願いを込めて届けた。

   知事コラム「吹き竹」について

   「吹き竹」とは、かまどなどの火に空気を送るために使う竹筒のことです。吹き竹から吹かれた息により盛んに燃え上がる炎のように、栃木県も盛り上がってもらいたいとの願いを込めて名づけています。

 

---

お問い合わせ