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更新日:2023年4月1日

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治療中に抱えやすい悩み

花左下

治療中に生じる感情を我慢して抑えていませんか? 

  不妊期間が長期化すると不安や焦り、自分の力ではどうにもならない無力感を経験することが少なくありません。しかし、それらを誰かに話す機会は少なく、その結果、孤独感が増すこともしばしばあります。

  こういった悩みに対処するには、その時々に感じた自分の感情を抑えないことです。泣きたいときには我慢せず、思いっきり泣きましょう。つらい状況に置かれているときに自分の考え、感情、行動について誰かに思い切って打ち明けてみたり、当センターや当事者グループ等を活用してみるのも一つの方法です。

夫婦(パートナー)間でのコミュニケーションがうまくいかないということはないですか? 

  「治療を受けている妻の力になりたいがどうすればよいかわからない」「夫が辛い気持ちをわかってくれない」「パートナーに治療の相談をしたいが話すとケンカになってしまう」という声を聞くことも少なくありません。お互いを思いやっていてもそれがうまく表せなかったり、相手の態度を自分なりに解釈し、誤解を招くこともあります。

  夫婦(パートナー)であっても子どもへの思いや治療に対する考え方に違いがあるのは当然のことです。違いがあるからこそ、話し合いやお互いを思う気持ちを伝えていくことがとても大切になります。普段から二人の時間を大切にし、不妊以外のことでもコミュニケーションをよくとるようにしていきましょう。

医療スタッフとのコミュニケーションがとりにくいことで悩んでいませんか? 

  通院中は、「忙しそう、話しにくい」といった理由から聞きたいことがなかなか聞けなかったり、医療スタッフから納得のいく説明が受けられなかったりすることで、治療への迷いや今後のことについて不安を感じる方もいます。医療スタッフの言葉や態度に傷ついたり、待合室の環境や待ち時間の長さがストレスになることもあります。

  医師とのコミュニケーションは自分の状態を把握するためや今後の治療を選択する上でもとても重要です。わからないことがあれば事前にメモにまとめるなど、ポイントを整理し、医師に的確に伝えましょう。また、初めての検査や治療に際し、悩んでいる場合には、すぐに答えを出さず、待ってもらうよう医師に伝えましょう。納得のいく治療をうけるためには、できるだけ夫婦で説明を受けることも大切です。

治療を続けるか止めようか気持ちが揺れていませんか? 

  心身への負担などから治療の中止を決断される方、自分が納得いくまで続けたいと考えている方などその状況はさまざまです。こうしようと決めても、もう一方で逆のことを考えたり気持ちが揺れ動くことは当然のことです。治療を続けようか迷った時には、立ち止まることも必要です。その間に、今までの経過を振り返ることができ、気持ちの整理がつくということもあります。治療を続けること、やめること、どちらを選択しても夫婦にとって望ましい決断であったと思えることが大切です。

治療と仕事の両立になやむことはないですか? 

  仕事をしながら治療をされている方の多くは、両立が難しいと感じられています。
  治療には、仕事との両立に支障の少ないものもありますが、治療内容やからだの状態によっては、通院が頻繁となったり、急な受診日の決定でスケジュール変更が必要となることがあるためです。

  最近は、不妊治療を対象とした休暇や短時間勤務などの制度を設けている企業が少しずつ増えてきています。ご自分の職場にそのような制度がないか、確認しておくとよいでしょう。

  また、職場に治療のことを伝えるかどうか悩まれることもあるでしょう。時間や休みの調整がつきにくい職場では、職場の理解を得た方が治療しやすい場合もあります。

  治療の段階や心身への負担、職場環境などを考慮して、職場への相談や相談時期を検討してみてはいかがでしょうか。

  都道府県労働局では、不妊治療中の方からのご相談に対応し、事業主に対して治療と仕事の両立に向けた働きかけを行っています。

  職場環境のことでお悩みの方は、下記連絡先にご相談してみてください。

 栃木県労働局雇用環境・均等部(室)

  電話:028-633-2795

周囲のなにげない言葉に傷ついていませんか? 

  結婚すれば子どもができるのが当たり前、あるいは産むのが当たり前という社会通念が、みえないプレッシャーとなり、周囲の心ない言葉に傷つくこともあります。悩んでいる方自身の中にもそういった価値観がある場合、自分に自信をなくしたり自分のことを不完全、と感じることもあり、その思いから抜け出すことは簡単ではないようです。しかし、子どもがいないことで、自分をおとしめたり後ろめたさを感じたりする必要は全くありません。

  たいていの場合、心ない言葉を発した人は、自分の言葉が相手を傷つけていることに気づいていません。言いにくい場合もあるかもしれませんが、相手によってははっきりと意思表示をした方がよいこともあります。

知人の妊娠を喜べない自分を責めることはありませんか? 

  友人や親族の妊娠を素直に喜べない自分を責めたり自己嫌悪に陥るといった経験も少なくありません。妊婦さんや子ども連れの家族に会いたくないといった感情も多くの人が経験します。なぜ「おめでとう」と言えないのかと、悩むこともありますが、不妊に悩む人がこういった気持ちになるのは当然のことです。決して自分が嫌な人間になったからではありません。

  自分の気持ちが疲れているときは、そんな自分を守ることも大事なことです。そういう時は無理して会おうとしたり、話そうとしたりせず、そうできるようになる時を待ちましょう。

 

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