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更新日:2000年11月30日

益子県立自然公園

    

 最寄駅

  真岡鉄道益子駅・茂木駅

お問い合わせ

  •  自然公園内での各種行為に係る規制等

  栃木県環境森林部自然環境課 電話 028-623-3211
  栃木県県東環境森林事務所 電話 0285-81-9001

  •  自然公園へのアクセス・観光案内等

  各市町村・観光協会(外部サイトへリンク)

 


 この県立自然公園は、県南東部に位置し、県内で最初に指定されました。
 公園内には、西側に高館山、西明寺、東側に地蔵院、綱神社、大倉神社があり、南側に雨巻山、三戸谷山、高峯、仏頂山の山並があって茨城県に接しています。
 中でも高館山周辺は、県内で最も暖かい地域なので、県内の他の地域ではあまり見られない南方系の植物や昆虫が生息するなど、珍しい自然環境となっています。
 また、益子は益子焼の本拠として有名ですが、益子焼を産んだ自然という見方で、この地域の自然をじっくり観察してみるのもよいでしょう。

 

益子の自然 

  • 暖地の植物

 高館山周辺は県内で最も暖かく、一年中霜が降りないことから珍しい暖地性の植物が多く、特に南側斜面にある西明寺の周辺では、カシ・スダシイ(上の写真)・ツバキなどの暖地性常緑広葉樹林が見られます。
 高い木だけでなく、林内の低い木や下草も常緑の植物が多く、うっそうと茂った林内は昼でも薄暗いほどですが、このような林は、てらてらと光る(照る)葉をもつ木が多いので照葉樹林とも言われ、暖温帯の特徴的な植生です。
 高館山もかつては全体がこのような林だったのでしょうが、現在ではコナラ、アカシデなどの落葉広葉樹とアカマツとの混交林となっています。


  • 西明寺周辺の植物

 参道の両側のシイ林の中では、アカガシ・アラカシ・シラカシ・ウラジロガシ・ツクバネガシなど、県内で見られるほとんどのカシ類を見ることができます。
 また、本堂前のツバキとコウヤマキはどちらも県内で一番太いもので、両方とも県指定天然記念物になっています。
 特に珍しい植物として、県内で高館山だけにあるクロガネモチ・カゴノキ、南方系のスゲで隔離分布をするタイワンスゲ、やはり南方系の植物で北限に近いキジョラン・オオツヅラフジ・シュウブンソウ・ツルギキョウなどが見られます。
 その他にもハイチゴザサ・ヤブミョウガ・イタビカズラ・ツルグミ・オオバチドメ・マンリョウ・ヒイラギ・シロダモ・リンボク・モチノキなどの暖温帯性植物や、ウラジロ・ハカタシダ・キジノオシダ・トガリバメシダなどの暖地性シダが見られます。さらに高館山北斜面ではカシ類、スダジイ等の暖温帯性植物に混じってブナ(上の写真)・イヌブナ・オオウラジロノキなどの冷温帯性植物がところどころに自生しています。


  • 益子の生き物

 広葉樹が多く、また比較的自然の木が残っているので、たくさんの野鳥が見られます。 
 特に初夏には、オオルリ・キビタキ・ホトトギス・カッコウ・サンショウクイ・サンコウチョウ・コガラ・ホオジロ・ヒヨドリ・シジュウカラ・ウグイスなど、数十種類の鳥が楽しめます。
 また、昆虫の数も種類も多く、平地から山地に住むものはほとんど見られますし、暖地性の昆虫もかなりいます。

 

    (写真)アザギマダラ

 アサギ色(薄い藍色)をした、大きくて緩やかに飛ぶ暖地性の美しい蝶です。
 大きさはアゲハチョウぐらいで、県内では太平山や益子に多く見られます。
 5から10月の林や草原では、ヒメジョオンやリョウブなどの花に来ます。
 また、アサギマダラは遠距離を旅行します。
 羽に印をつけて放したら、鹿児島県の種子島から福島県白河市のまで1,500kmも飛んだものもいたそうです。
 益子のアサギマダラは、どこから飛んできたのでしょうか。

 

みどころ 

益子焼

 益子焼は、益子の自然を知っている人達が、益子の自然の中で作ってきた陶器です。戦前までは原料(粘土)・燃料(主にアカマツ)・水を自給し、丘陵地形を利用して山かげや丘のすそのに窯を築いてきました。

 

       

     1陶器市           2陶芸メッセ         3益子参考館

 

  1.  「陶芸の里」益子で、ゴールデンウィークと秋の年2回催されます。
     300以上の店が、掘り出し物などの益子焼を数十万点並べ販売するもので、お客様への感謝の気持ちから約40年前に始まりました。
     全国から益子焼の愛好家が集まり大変賑わいます。
  2.  平成5年に町中心部の小高い丘に整備されました。
     益子焼の原点ともいえる日用品から、民芸運動のなかで生まれた秀作、全国各地の陶磁器を展示した「陶芸館」をはじめ、自分の手で陶器の制作が体験できる「陶芸工房」、益子にある長屋門をモデルに建てられた「東門」、「旧浜田庄司邸」、「登り窯」、「遺跡広場」などがあります。
  3.  浜田庄司は益子に移住したとき、近くの茅葺き農家を移築し住居としました。益子参考館は、その建物を利用した施設で、浜田自らが厳しく選んだ新旧の作品及び各国のさまざまな美術品・工芸品二千数百点を有し、常時約300点を陳列展示しています。 

  • 西明寺

 

 日光開山以前の天平9年(732年)、行基菩薩の創始と伝わる真言宗の古寺です。
 延暦年間(1800年頃)にはたいへん栄えましたが、裏山の高館城(西明寺城)が落城した時に全焼し、現在の建物はその後再建されたものです。
 三重塔・楼門・本堂内厨子は国指定文化財、本堂脇のコウヤマキ・正面石段脇のシイ林叢は県指定天然記念物で、他にも県指定の文化財があります。


  •  高館山(標高301.8m)

 

 高館山では、多種の暖地性植物を観察することができます。
 また山頂付近には高館城跡・ハイキングコース・キャンプ場、南西側の中腹には西明寺、北麓には益子の森(道祖土[=さやど]集団施設地区)があります。


  • 高館城(西明寺城)址

 この城は、南北朝の動乱期である康平年間(1058年頃)紀権守正隆の築城といわれます。
 益子の街を一望できるこの城址は、キャンプ場でもあります。
 西明寺と益子の森を結ぶハイキングコースの中間にあり、ハイキング途中の休み場としておすすめです。


  • 益子の森(道祖土集団施設地区)

 ゆるやかな起伏のアカマツ林の中に、自然歩道・トリム歩道・芝生広場・展望塔・あずまやなど、多くの施設が整備されています。
 また、県道下大羽・益子線からの入口には、トレイルセンター(愛称フォレスト益子)と天体観測施設が整備されています。


>> 益子県立自然公園 益子の森(益子の森の詳細についてはこちらをごらんください)

 


 

  • 綱神社・大倉神社

 

 建久五年(1194年)、宇都宮朝綱は、公有の田を私有化した罪で土佐国(現高知県)に流されました。
 しかし、土佐の加茂明神に願をかけたおかげでその年の内に帰国を許されたので、帰国してすぐ綱神社を創建したと伝えられています。
 大倉神社は、綱神社の境内にある、綱神社の摂社(本社に付属し本社に縁故の深い神を祀った神社)です。
 大同二年(807年)の創建と伝わる古い神社で、以前は大羽小学校敷地にありました。
 本殿は国指定文化財、朝綱の手植えと伝わる境内の神木カシ・シイ・サカキ(樹齢不詳)は益子町指定文化財になっています。
 境内は静かで落ち着いた雰囲気で、両社の素朴な藁葺屋根を引き立てています。
 また紅葉も美しく、特に雨の日は印象的です。


  • 地蔵院

  建久五年(1194年)、宇都宮朝綱が創建した真言宗の寺と伝えられています。
 宇都宮家歴代の菩提寺で、本堂は国指定の文化財です。
 境内の菩提樹も見事です。 


  • 宇都宮家の墓所

 初代から三十三代に至る宇都宮城主累代の墓で、三代城主宇都宮朝綱が地蔵院に隠棲した時、ここに墓所を定めました。


  • 高峯(標高519.6m)

 高峯は、栃木県と茨城県の県境で、北は益子県立自然公園、南は笠間県立自然公園に指定されていて、気温の逆転層もあるなどその植生はかなり特異で、稀少な動植物の宝庫となっています。
 高峯山頂までと高峯と仏頂山をつなぐ遊歩道が整備されていて、動植物の観察をしながらのハイキングが楽しめます。
 また、山麓一帯には磯四郎左衛門と一人娘お仙の伝説にまつわる「朝日堂・夕日堂」や「十一面観音」「五輪塔」などの文化遺産が残されています。


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