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更新日:2000年11月30日

八溝県立自然公園

最寄駅

 JR東日本西那須野駅・那須塩原駅・黒磯駅・黒田原駅

お問い合わせ

  •  自然公園内での各種行為に係る規制等

  栃木県環境森林部自然環境課 電話 028-623-3211 

  栃木県県北環境森林事務所 電話 0287-23-6363

  ※申請等手続きについては、行為予定地エリアをご確認の上、所在する各市担当課にお問い合わせください。

  (平成22年4月1日から市町に権限が移譲されています。)

  大田原市産業観光部商工観光課 電話 0287-23-8709

  那須町観光商工課 電話 0287-72-6918

  那珂川町農林振興課 電話 0287-92-1113

  •  自然公園へのアクセス・観光案内等

  各市町村・観光協会(外部サイトへリンク)

 

 八溝の自然

 この公園には歴史・文化資源が豊富で、その周辺には、今も昔の面影をとどめる林がたくさん残ってています。那珂川の清流とあいまって、野鳥の楽園となっています。クロツグミ・カケス・キビタキや、シジュウカラ・ヤマガラ・エナガなどのカラ類、サンコウチョウ・オオルリ・ホトトギス・コジュケイ・ヒヨドリ・ムクドリ・ホオジロ・ヒバリ・キセキレイ・セグロセキレイ、その他多くの野鳥が四季をとおして楽しめます。
 さらに、八溝山地一帯には、イノシシをはじめ、タヌキ・キツネ・アナグマ・ハクビシン・ムササビも生息しています。これらは夜行性で昼間は見られませんが、糞・足跡・食べかすでその生息が確認できます。 

 

写真(ハクビシン)              写真(ムササビ)

  

ハクビシン

 日本で唯一のジャコウネコ科の動物で、以前は八溝山地の一部だけが生息地として知られていましたが、近年は全県的に分布域が拡大しています。
 強い体臭があり、体長約50cm、尾の長さ約40cm、毛色は黒みがかった褐色で、胴と尾がながく、足は短い、鼻の白い筋が大きな特徴です。夜行性の動物で主に樹上で生活し、ミカン・カキなどの果実が好物ですが、昆虫やカエルなどの小動物も食べます。

ムササビ

 大きな木のある森林や神社・お寺の境内林に住みつく場合が多く、木の芽・木の花・昆虫を主な食料としています。体長約40cm、尾の長さ約30~40cm、体重約1kg、手と足・足と尾の飛膜があり、これを広げて空中を滑空します。夜行性で、昼間は大木のうつろを利用した巣穴で休み、夜になると高い木に登り、そこから滑空して移動しますが、滑空する距離は普通30m程度といわれています。 


  この地域は、那須や日光にあるような特徴的な植物はあまり多くありませんが、雲巌寺周辺は古くから寺の境内として木を切らなかったので、ウチワゴケ・チチブイワガネ・ウスヒメワラビ・カラクサイヌワラビ・ミドリワラビ・ミヤマイタチシダ・ヒメイタチシダ・イワハリガネワラビ・ヤワラシダ・ビロウドシダなど珍しいシダがかなりたくさんあります。

 また、ヤマキケマンとかナガミノツルケマンなどは県内でも産地の少ないケシ科の植物ですし、裏山にもモミの天然林があり、その下にシキミが生えています。これは、東北・関東・東海から九州の低山帯から丘陵帯の一つの代表的林で、特に西南部日本によく見られますが、県内では数少ない林です。

 お寺の境内の日当たりのよい所などには、カラアゲハ・ウスバシロチョウなどのアゲハチョウ科のチョウをはじめ、ルリタテハ・イチモンジチョウ・アカタテハ・トラフシジミ・テングチョウなど数多くの種類のチョウが見られます。また、秋に鳴く虫のほか、オニヤンマやミヤマサナエ・カトリヤンマ・ヒメサナエなどのトンボも見られます。特に夏になると、八溝山にはものすごい数の赤トンボ(ほとんどがアキアカネ)の移動が見られます。
 

 みどころ

 八溝県立自然公園には、水戸黄門・那須与一・松尾芭蕉・源義経ゆかりの地をはじめ、たくさんのみどころがあります。また、これらをつなぐ歩道がよく整備されていて、雑木林の中を落葉を踏みしめ、鳥の鳴き声を聴きながら、春から夏の水田、秋の黄金の波を見ながらなど、ゆっくりと徒歩による利用が楽しめます。 

 

 乾徳寺から小砂 

         

 1 乾徳寺        2 静神社 

               

 3 馬頭院とシダレグリ   4 唐の御所(からのごしょ)

 

  1.  武茂城址のふもとにある武茂氏の菩提寺で、手入れのゆきとどいた境内には沢 水が流れ、禅寺らしい雰囲気を醸し出しています。春には、本堂横の上に向かって咲く藤、昇り藤が、秋には色鮮やかな紅葉が美しく、見る人の目を楽しませてくれます。
  2.  大同年間誉田別命を祀り、元禄年中水戸藩主徳川光圀の命によって、上郷地の山腹に遷座し、静神社と命名され、手力男名を併祀しました。明治6年に村社となり、明治33年に茂武城(もむじょう)跡の現在地に奉遷しました。
  3.  武茂山地蔵院十輪寺として称していましたが、元禄5年(1692年)水戸光圀が訪ね、地蔵院の由緒などを調べ、地蔵院を脇寺とし、本院は馬頭観世音を本尊として寺号を「馬頭院」と改め、10万石の格式を与え朱印寺となりました。現町名の起源はここにあります。
     馬頭院のシダレグリは、年に3回開花して実をつけるので三度栗とも言われています。元禄5年、水戸光圀が当地巡視のおりに馬頭院に詣で、その記念に常陸の国多賀から持ってきたシダレグリを移植したと伝えられています。
  4.  古墳時代後期のもので、大小60余りの横穴がありますが、この横穴は、ほぼ真南に向いて開口し、内部は玄室・玄門・羨道などからなっています。
     天慶3年(940年)平将門が倒れた時、将門の娘が逃れてきて、この穴で男の子を生みましたが、身分を知られることを恐れ、唐土の帝王の娘が流されてきたと世をはばかったことから、この横穴は「唐の御所」と呼ばれるようになったと伝えられています。                                                                                                                           

 馬頭温泉郷

 大温泉地とは違ったのどかな味わいのある温泉郷で、那珂川の流れを眼下にみることができ、その眺望は「とちぎの景勝100選」にも選ばれています。泉質は、弱アルカリ性・無色透明・無味の単純泉で、効能はリュウマチ性疾患・運動器障害・神経痛に良く効く温泉です。また、肌がすべすべするため「美人の湯」としても知られています。 

 

                

  1 那珂川町青少年旅行村(グリーンヒル)         2 ばとうホースランド

 

  1.  旧馬頭町の西北端、遠くには那須・日光連山を、眼下には那珂川を望む絶景の場所に整備されています。敷地は約9haと広大で、ナラ・クヌギの自然林に囲まれた緑豊かな中に、中央管理棟や集会休養棟などの研修施設を中心に、バンガロー・テント・ファイヤーサークル・などのキャンプ施設、テニスコート・フィールドアスレチック・運動広場・つりぼり池などのレジャー施設もあります。
  2.  町名からのイメージシンボルである馬を使った新しい観光・体験施設で、施設内では成馬とポニーが飼育されています。指導者がつく引き馬コース・体験コース・レッスンコースや自由に乗れるフリーコースまで、レッスンレベルにあった楽しみ方ができます。 

那須神田城跡から那須官衙跡

 那須与一が生まれたと伝えられる神田城跡から那須官衙跡まで、途中、常円寺や御霊神社といった那須家ゆかりの地を訪ねるコースです。西に小高い山を背にした集落、東に広大な田園地帯がひらけ、春から夏の水田、秋の黄金の波を見ながらのどかなハイキングが楽しめます。

  • 那須神田城

 

 那須家の始祖須藤権守貞信が築城したと言われています。今に残る土塁と深い掘は東国武士の拠点としての城館のおもかげを偲ばせ、東西130m、南北170mの長方形の城は県内屈指の大きさです。この城で那須与一が生まれたと伝えられています。


  • 常円寺

 後白河天皇の勅願所で後鳥羽天皇建久元年(1190年)に勅願を賜れたが、開基の年代は不詳となっています。文治4年(1188年)9月、那須与一が亡父資隆の追福のため、片平八郎義隆に命じて資隆の法号「仏光洞照」の位牌を立て菩提を弔ったと伝えられています。また、那須与一の「月山洞明大居士」の位牌が安置されています。


  • 恩田御霊神社

 那須与一が山城国伏見の即成院において急死したので、供人角田四郎が分骨して帰り、兄五郎之隆が恩田に社殿を造って祀ったのが始まりといわれています。


  • 那須官衙跡(なすかんがあと)

 古くから古瓦を出土し礎石が散在するところから梅曾廃寺跡として知られていましたが、昭和42年4月以降4次にわたる発掘調査でこの遺跡は廃寺跡ではなく、奈良、平安時代の那須郡衙(郡役所)跡であることが判明しました。
 主要建物は基壇をもち、上に礎石をおいたものと、掘立柱のものと2種に分けられ、年代的には後者のほうが古く、建物は正庁とみられる大形な建物跡と倉庫群です。


  • ふるさとの森

 那須官衙跡の南西に整備されたのもので、正面右が「なす風土記の丘資料館一号館」、左に茅葺き屋根の民家を復元した「民俗資料館」と体験に利用される「匠の館」、木のよさを見直すための木造研修施設「ふるさと館」や展望台が配置されています。また、駐車場の脇の湿地にはザゼンソウ群生地があり、訪れる人の目を楽しませてくれます。

 

光丸山法輪寺から那須国造碑

 法輪寺山門前を起点に、上・下侍塚古墳を経由し、那須国造碑に至るコースです。史跡を巡るコースとしても、八溝山系と那珂川を望みながら、田園地帯をのんびり歩くコースとしても楽しめます。 

 

  • 光丸山法輪寺

 慈覚大師(栃木県出身)が、現在地に建てたのが寺のはじまりといわれています。奥の本堂へと続く参道を登りつめたところに茅葺き屋根で、逆門建造という特異な形態の勅額門が、左手には本院である大日堂、天狗堂があり、日本一の天狗の面が納められています。広場右手には樹齢800年といわれるシダレザクラ(西行桜)山があり、西行法師が「盛りにはなどか若葉は今とても心ひかるる糸桜かな」と詠んだということです。


  • 侍塚古墳

 

 国道294号線のすぐ東側に、こんもりとアカマツの生えた丘が下侍塚古墳で、ここから南にちょっと離れたところに上侍塚古墳があります。侍塚古墳は前方後方墳で、全国でも珍しく、しかも元の形をよく残しています。
 水戸光圀(黄門)が、この古墳が那須国造の墓かどうかを確かめるために、家来の佐々宗淳(助さん)に命じてこれを掘って調べさせ、鏡・勾玉・刀・土師器・須恵器などが出土しましたが、国造の墓がどうか分かりません。この侍塚は5世紀のものであり、国造碑よりはずっと古いことが、今ではわかっています。


  • 那須国造碑

 笠石神社の本尊で、仙台の多賀城碑、高崎の多胡碑とともに日本三古碑の一つに数えられています。この地方を治めていた国造の直韋提が、文武4年(700年)の正月に死んだので、その徳をたたえるために、この地方にすんでいた新羅人が建てたものです。
 水戸光圀(黄門)が、石碑を祀るお堂を建てさせ、完成した那須国造碑に参詣したという話が残っています。
 本堂横にある社務所には碑の模型、拓本があり宮司在宅時には説明もしてもらえます。

 

 芭蕉の句碑めぐり

 元禄2年(1689年)、松尾芭蕉はその弟子曽良を伴い、「奥の細道」へと旅立ち、黒羽には行脚中最も長い14日間滞在しました。そうしたことから、旧黒羽町には弟子曽良の句を含めて10の芭蕉句碑があります。句碑案内図は役場・物産店・芭蕉の館で手に入ります。句碑は「芭蕉の広場」のように整備された公園に堂々と建つものから、寺の境内にひっそりとたたずむものまでいろいろです。また、玉藻稲荷神社、常念寺、芭蕉の館の3ヶ所に鉛筆型をした投句ポストがあり、投句された作品は清書され「投句一覧」として手元にもどります。 

         

      1 大雄寺                     2 雲巌寺

 

  1.  大雄寺は、応永11年(1404年)に余瀬村(もとの川西町)に建てられましたが、応永33年(1426年)、兵火で伽藍をことごとく焼失しました。文安5年(1448年)に領主大関忠増により再建され、天正4年(1576年)に黒羽城とともに現在地に移されました。黒羽藩の菩提寺で山門・総門・座禅堂・鐘楼堂・本堂・庫裡がそろい、それらを結ぶ回廊が昔のままに残っている寺は県内ではここだけです。
  2.  臨済宗妙心寺の名刹で、筑前・聖徳寺、越前・永平寺、紀州・興福寺とともに日本4大道場の一つに数えられています。後嵯峨天皇第三皇子仏国国師によって、弘安6年(1283年)に建てられましたが、その後何回かの火災にあい、現在の建物は大正11年に改築されたものが大部分です。
     正面に朱塗りの太鼓橋があって、下を流れる武茂川の両岸はイロハカエデやオオモミジがいっぱいで、秋に美しい紅葉が楽しめますし、春には山門に続く階段の両側でサツキの花が楽しめます。山門をくぐると東西に長い広場になっていて、左手には芭蕉の句碑が建てられています。

    「木琢も庵は破らず夏木立」          


  • 芭蕉の館

 「芭蕉の里」づくりの中心的施設で、館内には芭蕉に係わる資料のほか、黒羽城主・大関氏に関連する貴重な文書、文庫が展示されています。

   

 芦野の里めぐり

 芦野は、室町時代には城下町として、また江戸時代には奥州と関東を結ぶ宿場町として栄ました。のどかな田園風景の広がる中、今も残る家並みや建造物から往時の隆盛がしのばれ、まち全体に落ち着いた雰囲気を漂わせています。 

  • 遊行柳

 室町時代に、遊行上人がこの地を訪れた折りに、柳の精が上人から念仏札と十念を授けられ成仏したという伝説から、遊行柳とよばれるようになったということです。


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