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更新日:2010年11月30日

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品種ができるまで

いちごの交配

いちごの品種は、異なる種類のいちごを交配して作ります。
2月から3月に、母親にする花の雄しべを取り除き、父親にする花の花粉をつけ交配します。交配は毎年70組み合わせ程度行います。
交配後は袋をかけ他の花粉がつかないようにし、4月に成熟した実から種子を採取します。
1果から300~500粒もの種子が採れます。

 

 

 まず、雄しべを取り除きます  別の花の花粉をつけます
 袋掛けをして育てます  種子を採取します

実生の選抜

5月に種子を播き育てます。7月にセルトレイに鉢上げし、9月に定植します。実生の定植数は約1万株です。1月になり実が赤くなると、一株一株、味を確かめて、良い株を300種類程度選抜していきます。
同じ親同士の組合せから生まれた株でも性質はみな異なり、同じものは一株もありません。

   
 発芽したいちご  セルトレイに鉢あげ
   
 定植された実生苗  選抜の様子

品種になるまで

  • 2年目
    1年目に選抜された実生株を、ランナーで4株に増やして特性を調査し、30種類(系統)程度を選抜します。
  • 3年目
    前年選抜した系統をさらに詳しく調査し、5種類(系統)程度に絞り込みます。
  • 4年目
    試験の規模を大きくし、収量・糖度・酸度・耐病性など、詳細な特性調査を行います。この段階で優れた特性を持つ系統に「いちご栃木○号」という系統番号を付けます。
  • 5~6年目
    系統番号を付けた種類(系統)の現地試験を行い、総合的に評価します。
  • 7年目
    現地試験の結果、優れた特性が評価されると品種登録を申請します。その後、登録審査を経て、初めて新品種として登録されます。

 

 

(2010年4月)

お問い合わせ

農業総合研究センターいちご研究所

〒328-0007 栃木市大塚町2920

電話番号:0282-27-2715

ファックス番号:0282-27-8462

Email:nogyo-s-ichigo@pref.tochigi.lg.jp