
1 大気環境監視事業
二酸化硫黄、二酸化窒素、一酸化炭素、光化学オキシダント、浮遊粒子状物質、炭化水素について、県内36カ所の測定局において大気環境情報システムによる常時監視を行っています。
2 光化学スモッグ対策
県では光化学スモッグによる被害を未然に防止するため、光化学スモッグ予報を関係市町村、報道機関、協力工場等に通報するほか、緊急時には注意報などを発令し、県民への周知や工場に対するばい煙排出削減の要請を行っています。
また、14年度からホームページ「とちぎの青空」を開設し、インターネットによる情報提供を行っています。
3 有害大気汚染物質モニタリング調査
有害大気汚染物質については、工業団地周辺など県内7地点でモニタリング調査を行っています。
また、ダイオキシン類についても県内17地点でモニタリング調査を行っています。
4 自動車排出ガス対策
天然ガス自動車、ハイブリッド自動車などの低公害車を導入することは、大気汚染の解決のみならず、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素の排出量の削減にも極めて有効です。そのため、県では、奥日光で電気バスやハイブリッドバスを運行するほか、公用車に天然ガス自動車やハイブリッド自動車を導入していくことにしており、15年度は、ハイブリッド自動車10台を導入しました。
また、ディーゼル自動車対策として、大型自動車にDPF等の粒子状物質減少装置を装着するための費用の一部を補助する事業も実施しています。
5 工場等に対する規制と指導
工場などから排出される有害物質については、「大気汚染防止法」による全国一律の基準に加えて、県の条例でより厳しい基準を定め、規制を行っています。
また、工場などに対して立入検査を実施するほか、ばい煙量等の自主測定や結果の報告を求めるなどにより、施設の適切な維持管理が図られるよう指導しています。