
栃木県の河川は、那珂川(那珂川水系)、鬼怒川(利根川水系)、渡良瀬川(利根川水系)といった3大河川を主軸として、県北西の山地部から南の平野部へと流れています。
河川等の水辺空間は、人々にやすらぎとうるおいを与えてくれるだけでなく、個性ある地域づくりの環境資源として、とても重要な役割を担っています。
しかし、近年、流域における生産活動の拡大や都市化の進展の影響等により、河川に排出される汚水が増加したり、河川沿いの緑地が減少するなど、水辺環境が大きく変化し、河川景観や親水性の低下、水質悪化などの問題が生じています。
このため、水辺環境の改善、河川空間の整備と保全、地域活動による河川環境の維持と利用の増進など、地域住民や市町村、県等が一体となって、各種施策を総合的・計画的に実施することが重要になっています。


1 うるおいのある水辺空間整備事業
河川に清流と生物を呼び戻し、広く県民に親しまれる憩いの場として河川の有効利用を図るため、せせらぎのある水辺、親水、豊かな川づくりに努めています。
また、水質の保全や改善を図るための河川浄化事業を矢場川(足利市)で、河川敷を緑地や多目的広場として有効利用するための河道整備事業を秋山川(佐野市)で、それぞれ実施しています。
2 地方特定河川等環境整備事業
河川改修事業に併せて、緑地や公園、運動場等の整備を一体的かつ総合的に実施することにより、効率的な施設整備を行っています。
15年度は、那珂川(湯津上村・黒羽町)のほか、4河川で実施しました。

3 河川愛護運動
県河川愛護連合会や各市町村河川愛護会が中心となり、河川の清掃などの様々な実践活動を実施することにより、河川美化の向上や河川愛護の啓発に大きな効果を上げています。
特に、毎年7月1日から31日までの河川愛護月間には、7月7日の「川の日」を中心として、各市町村河川愛護会が主体となり、地域住民や関係諸団体と協力して、河川の清掃やポスター・チラシの配布などを行っています。
その他、河川愛護の思想を普及するためのポスターを募集し、優秀作品を表彰したり、パンフレットを配布するなど、河川愛護の普及啓発が図られています。
平成15年度
河川愛護ポスター
コンクール
★知事賞★
鈴木 綾乃さん
(黒羽町立川西小学校5年)
主催:栃木県河川愛護連合会