2 人と自然が共生する潤いのある地域づくり

3 都市環境の保全

1 都市環境の状況

1 都市計画の策定
 都市の健全な発展と秩序ある市街地の形成に資するため、市街化区域と市街化調整区域とを分ける区域区分制度や、用途地域などの地域地区制度を活用し、スプロール化の防止や都市機能の増進を図っています。
 また、開発許可制度の適切な運用により、無秩序な宅地開発等を防止し、良好な市街地の形成と都市環境の保全に努めています。

2 計画的な市街地整備
 安全で快適な居住環境を確保するため、都市計画道路や公園・緑地、下水道などの都市施設の整備や土地区画整理事業等の面的な整備を計画的に推進しています。

3 魅力あるまちづくりの推進
 県では、都市環境を形成している要素である街路や公園、街並みや景観、さらにはその都市が持つ自然・歴史・文化などを十分に活用した魅力あるまちづくりに取り組んでいます。
 15年3月には、その一環として「栃木県景観条例」を制定し、美しい景観づくりのための各種施策を推進しています。
 また、美観風致の維持や公衆に対する危害を未然に防ぐため、屋外広告物の規制や誘導を行っています。

計画的に整備された市街地

2 都市環境保全対策

1 都市公園の整備
 都市公園は、児童、青少年の健全なレクリエーションの場や、市民のコミュニケーションの場を提供するだけでなく、大気汚染、騒音などの都市公害を緩和し、災害時の避難場所として活用されるなど、多目的な機能を持つ基幹的な生活基盤施設です。
 本県では、15年度末現在で、1,616か所、2,374.59haの都市公園が整備されており、都市計画区域内の一人当たりの公園面積は12.3uで、全国平均の8.5u(14年度末)を大きく上回っています。

2 都市緑化対策
 都市の緑は、住民に安らぎと憩いをもたらし、都市生活上欠くことのできない重要な役割を担っています。県(5か所)、宇都宮市、足利市では「緑の相談所」を設置し、都市緑化意識の高揚、植物知識の普及啓発を図っています。

3 街路等の整備
 都市活動を支える幹線道路等の道路網の整備に積極的に取り組むとともに、道路空間の有効活用、都市景観の向上、都市防災機能の改善を図るため、嘉多山中線(葛生町)等の電線共同溝整備事業を推進しています。
 また、空気の清浄化、涼化作用を持つ街路樹の植栽を進めており、都市内における都市計画道路の約39%(15年度末)の区間で、マロニエや夏椿などの高木をはじめとした植栽が施されています。

都市公園整備状況
(16年3月31日現在)
種   類 箇所数 面積 (ha)





街区公園 1,275 190.90
近隣公園 106 176.31
地区公園 59 308.95
小  計 1,440 676.16





総合公園 24 320.81
運動公園 34 834.69
小  計 58 1,155.50
特 殊 公 園 12 82.25
大規模・広域公園 4 353.20
緩 衝 緑 地 12 35.77
都 市 緑 地 77 69.45
広 場 公 園 4 0.68
緑     道 9 1.58
合     計 1,616 2,374.59

 

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