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更新日:2022年7月12日

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令和4(2022)年7月8日(第6回知事定例記者会見)

この資料は、県政記者クラブとの会見内容を広報課でまとめたものです。

日時:令和4(2022)年7月8日(金曜日)午後1時30分から
場所:県庁大会議室1

(冒頭)
1.安倍元首相への銃撃事件について

(庁議結果)
1.令和5(2022)年度国の施策等に関する提案・要望について

(報告事項)
1.パートナーシップ宣誓制度について

(話題事項)
1.水沼尚輝選手へのスポーツ功労賞授与について
2.新型コロナウイルスの現在の感染状況について

(質疑事項)
1.物価高について(その1)
2.安倍元首相への銃撃事件について(その1)
3.安倍元首相への銃撃事件について(その2)
4.物価高について(その2)
5.新型コロナウイルス対策について
6.とちぎの酒の世界コンテストでの最高賞受賞について
7.安倍元首相への銃撃事件について(その3)
8.パートナーシップ宣誓制度について

(冒頭)

1.安倍元首相への銃撃事件について

 冒頭申し上げますが、安倍元首相が参議院議員選挙の応援の演説中に銃撃されるという報道に接しました。
 詳細な状況は不明ではありますが、いかなる理由であれ、言論封殺である今回の蛮行は許し難い行為であり、断固、異を唱えたいと思います。
 元首相の御回復を心からお祈り申し上げます。

(庁議結果)

1.令和5(2023)年度国の施策等に関する提案・要望について

 令和5年度の国の施策等に関する提案・要望について申し上げます。
 栃木県の主要施策を実施するために必要な制度改正や財源の確保等について、令和5年度「国の施策等に関する提案・要望」として取りまとめました。
 今回の提案・要望は、合計で60項目でございます。新たなものは、一部新規を含め27項目。内容は、「特別要望」と「全体要望」の2部構成となっております。
 「特別要望」のうち、「新型コロナウイルス感染症対策」では、次の感染症危機への備え、新型コロナウイルス感染症の分類の見直し、雇用の維持・確保、観光需要の回復、安全・安心な学習環境の確保など12項目でございます。
 同じく「特別要望」として、「原油価格・物価高騰等への対応」では、中小企業等支援、農業資材・燃油・飼料に対する支援の充実・強化の2項目でございます。
 「全体要望」といたしまして、次代を担う人づくり、健康で生き生きとした暮らしのための対応を求めるものなど、全体で46項目でございます。
 これらの項目は、いずれも県政の着実な推進のために重要なものであります。今後、国の政策立案や概算要求に十分反映されるよう、関係省庁に提出する予定であります。
 なお、提案・要望事項につきましては、この後10階記者会見室におきまして、総合政策課から記者発表を予定しておりますので、詳細につきましてはその際にお願いいたします。

(報告事項)

1.パートナーシップ宣誓制度について

 パートナーシップ宣誓制度についてでありますが、県では、性的指向や性自認にかかわらず、誰もが自分らしく生きられる社会の実現に向けまして、性的マイノリティの方々の生きづらさを少しでも解消するため、全ての市町と連携の下、9月1日(木曜日)に「パートナーシップ宣誓制度」を導入いたします。
 この制度は、お互いを人生のパートナーとし、相互に協力し継続的に生活を共にすることを宣誓した「一方または双方が性的マイノリティであるカップル」に対し、県が宣誓書受領カード等を交付するものであります。
 宣誓カードの提示により提供するサービスは、県や市町の公営住宅への入居や病院での面会など、とちぎ結婚応援カード(とちマリ)の利用でございます。
 宣誓カードの交付までの手続につきましては、まず、宣誓日の予約をしていただいてから、宣誓書や住民票の写しなどの必要書類を御持参の上、お2人そろって県庁にお越しいただき、宣誓をしていただきます。その後、宣誓カードを交付する流れとなっております。
 なお、8月1日(月曜日)から電話またはメールにて、宣誓日の事前予約の受け付けを開始するとともに、市町と連携して制度の周知に努めてまいります。
 今後とも、当事者等の心情に寄り添いながら、一人一人の違いを豊かさとして認め合う社会の実現を目指し、取り組んでまいりたいと思います。

(話題事項)

1.水沼尚輝選手へのスポーツ功労賞授与について

 水沼尚輝選手へのスポーツ功労賞の授与についてであります。
 先日、ハンガリーのブダペストで開催された水泳の世界選手権におきまして、本県出身の水沼尚輝選手が競泳男子100mバタフライで銀メダルを獲得しました。
 この種目で日本勢がメダルを獲得したのは、オリンピック・世界選手権を通じて初めてだそうでございます。水沼選手の言葉を借りれば、まさに「メークヒストリー」の快挙であります。
 県民に対し希望と活力を与えてくれた水沼選手に、知事特別表彰である栃木県スポーツ功労賞を授与したいと思います。表彰の時期等につきましては今後調整してまいります。

2.新型コロナウイルスの現在の感染状況について

 新型コロナウイルスの現在の感染状況についてでありますが、今週先週比、人口10万人当たり新規感染者数については、全国の状況と同様、増加に転じており、6月末以降、今週先週比は1以上で推移し、6月末には30人を下回っていた人口10万人当たり直近1週間の新規感染者数も、直近では60人を超えるまでに至っております。
 6月末以降の年代別の新規感染者数の推移につきましてはモニター2にありますが、全年代で新規感染者数は増加傾向にありますが、ワクチン接種が進んでいる40代以上の伸び率は比較的緩やかであるのに対し、30代以下につきましては、感染者数が多いことに加え、その伸びが急激となっています。
 次にモニター3になりますが、感染が拡大傾向にある東京都、埼玉県と本県の新規感染者数の推移を比較いたしました。東京・埼玉両都県は6月中旬を底として拡大傾向が明確となっています。栃木県では、現状、両都県と比べれば感染増加の立ち上がりは緩やかではありますが、これまでの傾向では、両都県の感染拡大から一定期間を置いて本県でも感染が拡大しており、この点を見ても、今後の状況を注視していく必要があると考えております。
 続いて、新規感染者数の今週先週比の推移についてモニター4で表しました。今年と昨年の状況を比較しましたが、年初や春休み、ゴールデンウイーク期間中に今週先週比が高くなります。すなわち新規感染者数が拡大傾向となっているのは、今年も昨年と同様であります。昨年は7月以降に感染が拡大し、第5波を迎えることになりましたが、今年も6月末以降新規感染者数が増加に転じ、昨年とおおむね同様の推移となっておりますことから、今後、大きな波となることが懸念されます。
 以上、モニターを御覧になっていただきましたように、この感染拡大の状況から、第7波の入り口ではないかと懸念をしており、今後、ワクチンの3回目接種と感染により獲得された免疫が徐々に減衰していくこと、先日本県でも確認された、より感染力が強いと言われるBA.5系統への置き換わりが進む可能性が高いこと、夏休みシーズンとなり接触機会の増加が予想されることなどから、今後、感染が急拡大し、医療提供体制への負荷が高まることを懸念しております。
 夏休みシーズンを大きな行動制限なく過ごすためにも、感染再拡大をここで食い止める必要があると考えております。そのため、県民・事業者の皆様におかれましては、引き続き、空調の設定温度を適切に設定しつつ換気をしっかり行うことや、適時適切なマスクの着用、密を避けるなど、基本的な感染対策の徹底をお願いいたします。
 次のモニターはワクチン接種の状況についてでありますが、7月6日現在の本県のワクチン3回目接種率は、全国接種率を上回りまして約65%となっておりますが、12歳から19歳で約42%、20代で約51%にとどまっています。また、主に60歳以上の方を対象とする4回目接種率につきましては、60歳以上で約3.4%となっております。
 今後の感染拡大に備えまして、特に若い世代の方につきましては、ワクチンの種類にかかわらず3回目接種につきまして、60歳以上の方や基礎疾患のある方については、重症化を予防する観点からワクチンの4回目接種について、積極的に御検討いただくようお願いいたします。

(質疑事項)

1.物価高について(その1)

記者:物価高対策についてお伺いします。
 原材料価格の上昇やウクライナ侵攻、急速な円安などにより物価は高止まりの状況が続いております。県としては6月補正で物価高対策をしたところでありますが、物価高の影響がより大きくなる中で、追加で考えられている対策があればお示しください。また、先ほどの施策要望でかぶる部分はあると思いますが、国に対して要望したい経済対策・予算措置があれば教えてください。よろしくお願いいたします。 

知事:物価高について申し上げます。
 原油価格や物価の高騰によりまして、経済的に厳しい環境に置かれている世帯をはじめ、特に大きな影響を受けている業種に対しまして、物価高騰等の影響を緩和する対策を迅速に講じるため、先の通常会議で補正予算の議決をいただき、事業の執行を進めているところであります。
 引き続き県内における影響の把握に努めておりますが、物価高騰等の長期化が懸念されるため、追加の補正予算を編成するなど、積極的に対応してまいりたいと思います。
 また、今般取りまとめた国への施策要望では、原油価格・物価高騰下における中小企業等への資金繰り支援の充実・強化や農業分野における物価高の影響を受けた事業者への支援などについて盛り込んだところであり、効果的な対策を講じるよう国にも要望してまいります。

2.安倍元首相への銃撃事件について(その1)

記者:冒頭、知事から言及もあった、安倍元首相が銃撃された件に関してお伺いしたいのですが、やや改めてになるのですが、どういう状況でどのように知事はこの話をお知りになって、どういう第一の感想を持たれたのかということと、またもう1点は、今、参院選が行われていまして、知事は上野さんの支持を表明されているわけですが、選挙戦への影響についてどう見られておられるのか。この2点についてお伺いします。

知事:ちょうど12時前は打ち合わせ中でしたので、職員が速報で情報をキャッチしたということで、まず職員から、銃撃があったことについて知ることができました。その後、昼休み、テレビ・ラジオなどで確認し、自らのスマートフォンでもニュースを見たという状況です。
 今日の午後と明日1日が運動期間になっておりますので、全国を考えれば、与野党問わず、多くの党首クラスが選挙の応援に入る予定になっていると思います。私もまた、県内で街頭に立つ予定にしております。つきましては、細心の注意を払いながら、選挙というのは最も民主主義の基本でありますので、このことを頭の中には置きながらも運動をしっかりやっていく必要があると思います。

記者:分かりました。ありがとうございます。

3.安倍元首相への銃撃事件について(その2)

記者:関連してお伺いいたします。
 今回の事件は民主主義に対する冒涜行為であり、許されざる行為だと考えますが、知事は民主主義の下で選ばれた政治家として、今回の事件について改めてどのようにお考えになりますでしょうか。 

知事:犯人が逮捕されましたので、事件に至る背景がまず解明される必要があると思います。その上で、日本国内の政治家の皆さんが、同じことを2度起こさないための対応策を考えていく必要があるだろうと思います。
 今回は特に背後から撃たれたということですが、前を見ながら皆さん運動をしておりますので、後ろに注意を払う人というのは何の選挙でもいないと思いました。その手薄なところを狙われることもあるということを今回知りましたので、今後については、前後左右について不審者などの確認をしながら運動をしていく必要もあると感じ取りました。

4.物価高について(その2)

記者:先ほど、幹事社質問の物価高対策に関する部分で、追加の補正予算を編成するなど対応をしていくとおっしゃいましたが、今のところ、追加の補正予算の具体的な規模観とかスケジュールとか、決まっているところがあったら見通しを教えてください。

知事:各部局ごとに現場の状況を確認している段階でございますので、事業の内容とか規模といったことについて申し上げる段階には至っていません。
 言えることは、9月議会まで待つことにはならないんじゃないか。なるべく早い時期に臨時会議をと。我々の方の内容がまとまれば、そして必要性が高いという判断ができれば、臨時会議を速やかに開催するべく、議会との協議を進めていくことになると思います。
 がしかし、今、取りまとめ作業中でございますので、具体的に何かが決まっているという段階ではありません。

記者:ありがとうございます。

5.新型コロナウイルス対策について

記者:コロナの件で伺います。
 前週比2倍、3倍と非常に大きな増加を見せています。今後の対応ですが、1度閉じた臨時医療施設の再開、また確保済みの病床の指導など、基準に至らないまでも、何か動く予定はあるのでしょうか。

知事:感染状況の中で先ほど申し上げましたが、今後、増加傾向が急激に進むことも想定しなければなりませんので、まず、警戒度レベルの引き上げについて、今後の感染状況を注視しながら、有識者の意見を伺った上で速やかに判断することを考えております。
 また、拡大のスピードが速いと言われておりますので、時期を逸することなく早めに対応していくことが必要であります。
 また、その際の具体的な要請内容につきましては、BA.5系統の特性を踏まえた国の基本的対処方針の改正内容等も踏まえ、検討していく必要があります。
 県はこれまで、保健所の体制強化、必要な病床の確保、自宅療養者や高齢者施設入所者等に対する医療等の提供体制の確保など、保健・医療提供体制の充実・強化を図ってきたところでありますが、7月5日には、国からオミクロン株の特性を踏まえた検査・保健・医療提供体制の点検・強化についての通知がありました。改めて、各種体制の点検等に取り組んでいるところです。
 また、感染拡大傾向時等の無料検査につきましては、6月末をもってレベル1に引き下げたことから、無料検査も休止しているところでありますが、感染状況が増加に転じたことから、今後の感染拡大の状況を見極めつつ、再開について速やかに検討します。
 なお、臨時医療施設等については、医療提供体制への負荷の状況を見ながら、臨機応変な対応ができるように準備は進めてまいりたいと思います。

6.とちぎの酒の世界コンテストでの最高賞受賞について

記者:別の話題で恐縮ですが、世界最大級のワイン品評会のインターナショナル・ワイン・チャレンジで、日本酒部門の最優秀賞であるチャンピオン・サケに本県の「澤姫」が12年ぶりに選ばれたという話がありました。直近では、フランスの日本酒コンクールで頂点に輝いた「燦爛(さんらん)」に続いて、本県の地酒の快挙が続いておりますが、議員立法ではありますが、本県も地酒で乾杯条例などで地酒振興に取り組まれているというところを踏まえまして、知事の御所感等を伺えたらと思っております。よろしくお願いいたします。

知事:昨晩、チャンピオンになれるかもしれないという話を聞いていましたので、今朝の結果を楽しみにしておりました。見事に射止めまして、大変喜ばしいと考えております。栃木の「米」、「水」そして下野杜氏の「人」から生み出されたものが、世界的なコンテストで最高賞を受賞したことは大いに讃えたいと思います。
 まず、フランスで先日、7月6日ですけれども、クラマスター日本酒コンクールにおきまして、県が開発した酒造好適米「夢ささら」を使った益子町の外池酒造店の「燦爛 純米大吟醸 夢ささら」が、最高賞でありますプレジデント賞を受賞されました。
 また、本日朝の発表で、ただいま申し上げましたように、イギリスで開催されたIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)におきまして、宇都宮市の井上清吉商店の「澤姫 吟醸酒 真(しん)・地酒宣言」がサケ部門の最高賞でありますチャンピオン・サケを受賞しました。井上清吉商店のチャンピオン・サケ受賞は、2010年以来2回目の世界一ということになります。2回受賞につきましては、山形県の「出羽桜」に続きまして国内で2社目だそうでございます。
 井上清吉商店も県産米での酒造りにこだわった酒蔵でありまして、まさに「メイドインとちぎ」のお酒が世界的なコンテストにおいて最高賞に輝いたのは大変喜ばしいことであります。
 なお、今週月曜日7月4日には、イタリアで開催されたミラノ酒チャレンジにおいて、大田原市の天鷹酒造の「有機 純米大吟醸 天鷹 槽搾り原酒」が、単独受賞ではないものの最高賞となりますプラチナ賞を受賞しております。
 このように、県内酒蔵による「とちぎのお酒」が海外の主要なコンクールにおきまして最高賞を相次いで受けたことは本当に喜ばしいことで、これを契機として、「とちぎのお酒」が海外でも広く飲まれ、本県ブランドの向上につながることを期待したいと思いますし、組合のアンテナショップ「酒々楽(ささら)」も7月1日に営業を再開しましたので、そちらでもまた話題にしながら、多くの方に「とちぎのお酒」を楽しんでいただければありがたいと思っております。

7.安倍元首相への銃撃事件について(その3)

記者:安倍元首相の銃撃の件でお伺いしたいのですが、知事も選挙を何度も経験されていると思いますが、御自身が何か危険に思われたような場面とか、そういったことに遭遇されたことはこれまでありましたでしょうか。

知事:私自身は、小競り合いになったことはありませんが、やじを受けることは、それはもう政治家ですから当然何度もあります。おかげさまで、今のところは暴力事件には至っておりません。

記者:ありがとうございました。

8.パートナーシップ宣誓制度について

記者: パートナーシップ宣誓制度に関連して伺いたいのですが、先行する自治体で日光市や栃木市や野木町などでは既に導入されていますが、県として、そういった先行自治体との制度の整合性や連携はどうお考えになっていますでしょうか。

知事:9月1日にスタートすることで先ほど申し上げましたが、先行している鹿沼市、栃木市、日光市、野木町につきましては、県が提供するサービスについても利用ができるよう調整を図ったところであります。
 また、県の宣誓カードで先行導入した市町のサービスを利用することが可能かどうかについては、サービスに応じて各市町の窓口に問い合わせてもらう必要があると考えております。なぜならば、先行導入の市町の宣誓要件というのは、同一住所に同居する同性カップルとか、同一住所に居住する同性・異性カップルとか、町内に居住する同性・異性カップルという要件となっておりますので、県が宣誓を受け付けた方が必ずしも4市町のサービスを受けられるかどうかは、イコールではなく、スライドはしないと考えておりますので、確認してもらう必要があると思います。

記者:ありがとうございました。

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