栃木の環境-平成14年度版

1 環境への負荷の少ない循環型の社会づくり
 

3 土壌環境・地盤環境の保全

1 土壌環境の状況と対策

1 土壌環境の現況
 県内の農用地について13年度までに行った「土壌環境基礎調査」では、カドミウム、銅、ひ素などによる土壌汚染は見られませんでした。
 また、農用地以外の地域についての実態把握のため同様の調査を実施しましたが、土壌汚染は見られませんでした。

2 土壌環境保全対策
 農用地については、モニタリング調査を実施するとともに、農用地以外の地域についても、引き続き各種調査を実施して現況の把握に努めていきます。
 また、11年4月施行の「土砂等の埋立て等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例」に基づいて、県内における土砂等の埋立ての適正処理を推進しています。

2 地盤環境の状況と対策

1 地盤環境の現況
 県南地域の平野部は、地下水をくみ上げすぎると地盤沈下が起こりやすい地質になっています。 
 特に夏期や渇水時期には地下水位が低下し、地盤の沈下量が大きくなりますが、水位が回復しても沈下した地盤は元に戻りにくい傾向があります。
 なお、13年度は、野木町、藤岡町、小山市などで地盤沈下が進行しているものの、12年度同様、沈下量、沈下面積とも少なくなっています。

2 地盤環境保全対策
 11年度から小山市、野木町、藤岡町の3観測所において、地下水位と地盤沈下の状況をリアルタイムで観測しており、地下水位の著しい低下が見られたときには、工場、水道事業者、土地改良区関係者などに対して迅速かつ組織的に節水の要請を行えるようになっています。
 また、地盤沈下の進行している県南の地域においては、大規模地下水採取者に対して、事前協議制度により、節水や代替水源への転換などの指導を行っています。

地盤沈下の仕組み

 

栃木県地盤変動等量線図

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