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更新日:2020年7月4日

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令和2(2020)年7月2日(第6回知事定例記者会見)

この資料は、県政記者クラブとの会見内容を広報課でまとめたものです。

日時:令和2(2020)年7月2日(木曜日)午後1時30分から
場所:県庁大会議室1

(冒頭コメント)
1.感染予防対策の警戒度の現状維持について
2.夜の街のクラスター対策について

(庁議結果)
1.就職氷河期世代を対象とした職員採用試験の実施について

(報告事項)
1.農業大学校いちご学科の学生募集について

(話題事項)
1.「栃木県庁オープンゼミ」及び「現場見学会」の開催について
2.医療従事者応援寄附金の応募状況について

(質疑事項)
1.県内の指定廃棄物問題について
2.新型コロナウイルス感染症対策について (その1)
3.新型コロナウイルス感染症対策について(その2)
4.新型コロナウイルス感染症対策について(その3)
5.新型コロナウイルス感染症対策について(その4)
6.新型コロナウイルス感染症対策について(その5)
7.農業大学校いちご学科の学生募集について(その1)
8.農業大学校いちご学科の学生募集について(その2)

(冒頭コメント)

1.感染予防対策の警戒度の現状維持について

  感染予防対策の警戒度の現状維持についてでございます。
  県内の感染状況は、6月28日、宇都宮市内の接待を伴う飲食店におきまして県内初のクラスターが発生し、約1週間で16名の感染者が確認され、感染状況の警戒度に関する指標である新規感染者数は、特定警戒レベルである10名を超えております。
  現時点では、検査陽性率、病床稼動率、重症病床稼働率の3つの指標は、感染観察レベルにとどまっておりますが、今後、感染経路不明症例の割合等を含めこれらの指標に変化がある場合には、外出自粛、施設利用制限の協力を求める必要が生じてまいります。このため、現段階から県、県民、事業者が、共に、より一層の感染防止対策に取り組んでいく必要があります。
  県民の皆様におかれましては、新しい生活様式を引き続き実践するとともに、日常生活を楽しむに当たっては、あらためて3つの密を避ける、感染防止対策ができている施設を利用するなど慎重な行動を心掛けてほしいと思います。
  事業者におかれましては、ガイドラインに沿った感染防止対策の徹底について、引き続き御協力をお願いいたします。
  県としては、各指標について、近隣都県の感染状況も踏まえ総合的に判断し、感染防止対策の対応レベルは、現状を維持し、警戒度の引き上げは行わないこととしたところでありますが、引き続き刻々と変化する状況を注視し、有識者会議の意見を伺うとともに、必要な場合には警戒度を引き上げ、県民の皆様や事業者の方々に感染防止対策の要請などをお願いすることとなります。
  今後とも、県民の命と健康を守るため、感染拡大防止に努めてまいります。

2.夜の街のクラスター対策について

  夜の街のクラスター対策についてですが、各関係団体がガイドラインに沿った感染防止対策の取り組みを進めている中、クラスターが発生したことについては非常に残念に思います。
  30日には、接待を伴う飲食店の関係業界団体を所管課が訪問し、あらためてガイドラインに沿った感染防止対策の徹底について依頼しました。また、役員会の開催など、県が感染防止対策等について助言する場を設けてくれるよう要請しました。
  7月1日付けで、接待を伴う飲食店をはじめスナック、クラブ、バーなど約3,000店に、感染防止対策の徹底について通知を発出いたしました。
  夜の街関係以外の幅広い各業界団体につきましても、業種別ガイドラインに沿った感染防止対策の徹底と、取組宣言への参加について再度通知し、協力を求めたところであります。
  個々の事業者等に幅広く周知するため、新聞広告、テレビ、ラジオなどさまざまな媒体を活用し呼び掛けてまいります。
  『3つの密を避ける』ことを徹底するとともに、新しい生活様式を実践し、感染防止対策を、県民の皆様方はじめ事業者の皆様方にはあらためてお願いいたします。 

(庁議結果)

1.就職氷河期世代を対象とした職員採用試験の実施について

  就職氷河期世代を対象とした職員採用試験の実施についてでありますが、いわゆる「就職氷河期世代」、30代半ば~40代半ばと言われておりますが、国におきまして3年間集中して正規雇用を目指すなどの支援プログラムを展開することとしております。県でも就労支援策の一環として、同世代を対象とした職員採用試験を今年度から3年間実施いたします。
  試験は、4月1日時点で35歳以上50歳未満の方を対象に11月下旬に実施し、来年度は行政職3名程度の採用を考えております。
  詳しくは人事委員会が今月上旬を目途に受験案内を公表する予定でありますが、正規就労を目指す就職氷河期世代の皆さんには、ぜひともチャレンジしていただきまして、厳しい雇用環境において培った能力・経験を生かし、県行政に大いに貢献してくれることを期待しております。

(報告事項)

1.農業大学校いちご学科の学生募集について

  農業大学校いちご学科の学生募集についてです。
  「いちご王国・栃木」の将来を担う優れた技術と高い経営力を持つ農業者を育成するため、農業大学校に来年4月、「いちご学科」を創設することとしており、令和3年度入学生の募集概要等を決定したところであります。
  きめ細かで充実した指導を行うために、募集人数は少数精鋭の10名とし、10月9日より募集を開始いたします。入学試験は、高校生だけでなく社会人なども広く対象とするため、12月6日の日曜日に実施いたします。
  本日からこちらのポスターを活用しまして、JR秋葉原駅と東京駅でのデジタルサイネージ広告の掲出、SNS等で情報発信するとともに、県内外の大学等への広報キャラバン活動を実施し、意欲ある若者に入学してもらえるよう、県内外に幅広く広報してまいりたいと思います。

(話題事項)

1.「栃木県庁オープンゼミ」及び「現場見学会」の開催について

  「栃木県庁オープンゼミ」及び「現場見学会」の開催についてであります。
  例年、大学生を対象に1週間程度のインターンシップを実施してきたところでありますが、今年度は、こういった状況を踏まえまして、半日または1日単位で、行政職の「栃木県庁オープンゼミ」及び技術職の「現場見学会」を開催することといたしました。行政職や技術職の仕事の内容を分かりやすく紹介するとともに、職場見学や若手職員との意見交換会を通して、職場の雰囲気等を直接感じることができる絶好の機会でありますので、県庁で働くことに興味・関心のある学生は、ぜひ参加してもらいたいと思います。
  障害者雇用をより一層推進するため、オープンゼミにつきましては、障害者採用を目指す学生等に向けたプログラムも用意いたします。
  今後とも、多様な人材の確保に向けまして積極的に取り組んでまいります。

2.医療従事者応援寄附金の応募状況について

  医療従事者応援寄附金の応募状況についてでありますが、マニー株式会社の関係者をはじめ、株式会社ヤオコー、株式会社足利銀行からそれぞれ寄附いただいた1,000万円をはじめ、御寄附をいただいております。昨日7月1日までに約440件、9,600万円の御協力をいただいております。
  「ふるさと“とちぎ”応援寄附金」につきましては、約130件、700万円の御寄附を頂戴しております。ふるさと納税の方ですね。これらを合わせますと、約570件、1億300万円に上っておりまして、あらためて多くの方々に感謝を申し上げたいと思います。
  医療従事者応援寄附金の募集は今後も継続してまいりますので、引き続き御協力をお願いいたします。
  いただきました寄附金につきましては、最前線で活動する医療従事者の方々に、8月上旬を目途にお届けする予定でございます。

(質疑事項)

1.県内の指定廃棄物問題について

記者:県内の指定廃棄物問題についてお伺いします。
  栃木県内では、最初に指定廃棄物の最終処分場の候補地に矢板市が選定されたのが2012年9月です。そして、その矢板市が見直された後、詳細調査の候補地に塩谷町が選定されたのが2014年7月です。塩谷町が候補地になってから、今月末には7年目に入るわけですが、先月26日に市町長会議が開かれて、農家保管分については少し前進したかとは思われますが、環境省 (国)が実行すると言っている長期管理施設の建設については現在どのような状況になっているのか、その必要性も併せて教えていただければと思います。

知事:栃木県の指定廃棄物の処理につきましては、処理責任者である国は一貫して、県内1カ所に集約して貯蔵処理する方針に変わりはないと明言してきております。
  6月26日開催の保管農家の負担軽減策に関する市町長会議においても、これまでの処理方針を堅持していることから、栃木県としては、この方針に沿って進めていくことが現実的な解決策であると思います。
  地元の理解が得られていない状況に変わりはありませんが、国には、引き続き、長期管理施設の必要性を含め、詳細調査の実施に向けて丁寧な対応を求めてまいりますとともに、県としても、詳細調査の実施等の糸口となるよう、機会を捉えて対話の実現などに取り組んでいきたいと考えております。 

2.新型コロナウイルス感染症対策について (その1)

記者:コロナウイルス対策の関連で1点お伺いします。
  昨日7月1日、生活衛生課に確認したところ、先ほど知事は、関連団体に文書を手渡してガイドラインの遵守を求めたといった趣旨のことをお話しになりましたが、肝心の団体に、一般的にキャバクラとかホストクラブと言われるものが加盟しているのかと尋ねたところ、生活衛生課は「分からない」と終始答えを言っています。本当に関連団体なのかどうか、基本的なことですが、これをあらためて確認させていただきたいと思います。

知事:栃木県社交飲食業生活衛生同業組合が、関連する団体組織でございます。構成店舗数については、206店舗であります。上部団体は、全国組織が、全国社交飲食業生活衛生同業組合連合会で、ガイドラインがそこから出ているということになります。県内の加盟は206店です。
  残念ながら、今回クラスターの発生しているところについては、所属していないらしいと聞いております。

記者:知事にお伺いするのも何ではあるのですが、この団体は一般にキャバクラとかホストクラブとかと言われるお店が入っていると理解してよろしいでしょうか。
  そのことを、担当課の生活衛生課が分からないと終始昨日答えていたのですが、担当課が分からない団体が果たして本当に関連団体なのだろうかと思って、その確認です。

知事:社交飲食業ですから、加盟するべき団体であると思いますし、加盟できる団体でもあると思います。そこにキャバクラやホストクラブが県内でどれだけ入っているかは、私も残念ながら承知しておりません。

記者:幾つ入っているかは別にしても、キャバクラやホストクラブと言われるところが入っている団体ということで理解してよろしいということでしょうか。

知事:入会可能な団体だと思います。

記者:ありがとうございました。 

3.新型コロナウイルス感染症対策について(その2)

記者:キャバクラとかホストクラブ、加盟していない可能性もあるということも踏まえて、多分直接的に発出したということだと思いますが、発出というのは具体的にどういう形で行ったのでしょうか。

知事:発出につきましては、ガイドラインの徹底、すなわちソーシャルディスタンスなどについて遵守し感染防止に努めてほしいという文言の文書を、3,000店に発出したということです。7月1日付けで、発出です。

記者:発出というのは、具体的には郵送ということですか。

知事:7月1日付けの文書を本日投函ですので、明日着ということになると思います。

記者:もう1点は、今回の県の警戒度現状維持、据え置きについて伺います。
  各種指標を総合的に判断されたということですが、明日、有識者会議が開かれる予定だと存じているのですが、その前に引き上げないで据え置きということを決められた。これは知事の判断ということでよろしいのか。そうすると、明日の有識者会議というのはどういった位置付けになるのか。今後引き上げまたは現状維持というのを判断するときに、有識者会議の位置付けはどのようになっていくのか、お願いします。

知事:私が過日、現状で据え置くと申し上げて、昨日、医療対策推進委員会があって、そこでもあらためて確認してもらって、有識者会議がこの後ありますので再度確認するということになります。
  なお、「感染観察」レベルということについては、事前に電話等でのやりとりをした上で方向性を出したものでございます。それを昨日の委員会、さらにはここ数日間の動きなども含めて有識者会議であらためて判断し、変更があればその時点で変えるという経過をたどることになります。

記者:ありがとうございました。確認ですが、電話などでのやりとりというのは、医療対策推進委員会や有識者会議などの座長などとやりとりということですか。

知事:委員長、議長、主要メンバーということになります。メール等です。

記者:分かりました。ありがとうございました。 

4.新型コロナウイルス感染症対策について(その3)

記者:警戒度に関連してですが、近隣都県の感染状況も踏まえてという点があると思いますが、今日、東京都では100人を超える感染者が出たということで、近隣の都県でも感染が増えている。この状況の受け止めと、それが県内の対策に与える影響を現時点ではどのように考えていらっしゃいますか。

知事:近隣都県の状況を見ながら判断するのは、重要な要素の1つだと思います。
  東京都はここ数日、日々増加しておりまして、今日は100人を超える状況になっています。東京都が警戒レベルを高めて外出自粛要請などを仮に行うということになれば、私たちの判断も、それに伴って、県民にどのように呼び掛けていくかを考えていく必要があると思っています。
  現時点で東京都は変更しておりませんので、それらも考えた上で現状据え置きと判断したものであります。 

5.新型コロナウイルス感染症対策について(その4)

記者:2点お伺いします。
  先ほどの質問とちょっと関連するのですが、今日、東京で100人以上の感染者が出ていると報道されています。隣接する埼玉県では東京由来の感染者が増えていて、大野知事が東京への移動自粛を呼び掛けるような事態になっていると思います。栃木県でもこの先それがないとは言えないのですが、知事としては何か県民に呼び掛けるようなことはありますか。

知事:今日はありませんが、東京から埼玉に、そして今回のクラスターは埼玉県の女性が感染源ですので、玉突き状態になっているわけです。これから先、同様な感染者が多く発生するとなれば、栃木県民に対して何かお願いすることはあるかもしれないと思います。東西はいいけれども南はだめだといった行動制限をお願いすることは、有識者の判断も得た上で本部会議で決めていくことになりますが、それは選択肢の1つだと思っています。

記者:ありがとうございます。
  2点目ですが、先ほども出ていましたが、接待を伴う飲食店の業界団体への対策要請で、団体の実態がちょっと見えない部分があるようですが、知事が直接その団体の方と意見交換するとか、膝を突き合わせて要請するような場面というのは今後想定されていますか。

知事:職員は私の代理で行くので、相手方が私や副知事に来てくれと話があれば喜んで参りますが、十分それで事が足りるということであれば、各部局対応でいいのではないかと思います。職員が説明に行った際のやりとりの中身によっては、我々が対応するということも考えたいと思います。

記者:ありがとうございます。 

6.新型コロナウイルス感染症対策について(その5)

記者:先ほどの知事の話の中で、今後、感染経路が不明の症例が増えてきたような場合には指標に変化が生じるかもしれしない、そういった場合には外出自粛を求める可能性も否定はできないというようなお話があったと思います。もしかしたら、今日、明日の状況によっては直近1週間の新規感染者が過去最大を更新する可能性もあるということで、近々にも状況が変わる可能性は否定できないだろうと思うのです。
  そういった中でちょっと気になったのが、今好評の「県民一家族一旅行」への影響をどのように考えているかというところと、学校関係等への影響も考えられるのか、そのあたりのお考えをお聞かせいただければと思います。

知事:今回の陽性判明者については、何度も報道にあり、説明を会見で申し上げているとおり、県外の方が栃木に来て、そこが感染源になってクラスターが発生し15名。感染源が分からない小山の人が1名入って16名ですが、15名は感染源が確定していると思っております。つきましては、現時点では感染経路不明という方は16名のうちのおひとりということになっておりますので、病床稼働率や重症者の病床利用率など全体で判断していくことになりますので、今後さらに感染者が増える、あるいは重症者が一気に高まる、そしてまた感染経路不明者が多く出てきてしまうという事態があれば、当然、行動自粛要請ということになっていくわけですので、その場合には「県民一家族一旅行」は中止してもらうこともあり得るかもしれません。
  ただ、栃木県民が栃木県民に感染させているということはない。ですので、不安をあおるようなことは言いたくない。県民は安心して県内を移動してもらいたいということから「一家族一旅行」運動を呼び掛けているのであって、その方々が感染してしまうのではないかという不安が全くないとは言えないけれども、そういう不安がある中での「一家族一旅行」ではありませんので、安心して御家族で楽しんでもらいたいと思いますが、しかし、取組宣言をしっかりしているホテル・旅館、そして、実際に宣言だけではなくてやってもらわなければ困りますので、そういう施設を選んで旅行してもらうことが大原則ですから。それを、チケットの予約を取っている旅行会社も何らかの方法で確認した上で予約を受け付けていると思っておりますので、それらは引き続き徹底させたいと思います。 

7.農業大学校いちご学科の学生募集について(その1)

記者:全国初の「いちご学科」の詳細が決まったということで、「いちご王国」国王としてのコメントをお願いします。

知事:県内ではトマト、イチゴが稼ぎ頭の業種になりますので、その一翼を担う。そして長年にわたって全国一の座を守り続けているイチゴについては、これから先も長く1位の座を守り続けていきたいと思っております。
  年々、残念ながらイチゴ農家の数は減り続けているわけですので、若い人も含めて今回の10名枠にぜひ応募してもらって、とちぎのイチゴを日本全国に、さらには世界に届けて相手方に喜んでもらう、そういう役割を。新たな人材を得ながら「いちご王国」を守り続けていきたいと思います。

記者:ありがとうございます。 

8.農業大学校いちご学科の学生募集について(その2)

記者: 「いちご学科」のことで関連して。

  先ほど御紹介のあったいちご学科のポスター、ちらしですが、若い男性が手を広げて声を上げているような、叫んでいるようなデザインで、直接的にイチゴとか農業というイメージとはちょっと離れたデザインかと思います。「経営者になる。」というキャッチコピーが付いています。
  このポスターは、多分東京などでもデジタルサイネージで流れていくものだと思うのですが、ここに込めた思いのようなものがもしあれば、お聞かせいただければと思います。

知事:あのポーズは、農業をやるなら栃木だよ、その中でもイチゴだぞということを訴えているポスターだと思っていますので、感じ方はさまざまだと思いますが、「日本初いちご学科」というコメントが付いていますから、御覧になった方については、十分心を射止めるだけの訴求力があるポスターではないかと思います。

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