栃木の環境-平成15年度版

1 環境への負荷の少ない循環型の社会づくり
 

3 土壌環境・地盤環境の保全

土壌環境の状況と対策

1 土壌環境の現況
 県内農用地の土壌環境の状況を把握するため、「土壌環境基礎調査」を実施しましたが、カドミウム、銅、ひ素などの特定有害物質は、すべて基準値以下であり、土壌汚染は みられませんでした。
 また、農用地以外の地域についても、20地点において同様の調査を実施しましたが、土壌汚染はみられませんでした。

2 土壌環境保全対策
 15年2月施行の「土壌汚染対策法」に基づき特定有害物質による土壌汚染の対策を推進しています。引き続き各種調査を実施して、現況の把握に努めていきます。
 また、11年4月施行の「土砂等の埋立て等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例」に基づいて、県内における土砂等の埋立ての適正処理を推進しています。

地盤環境の状況と対策

1 地盤環境の現況
 県南地域の平野部は、地下水を 汲み上げすぎると地盤沈下が起こりやすい地質になっています。14年度は、野木町、藤岡町、小山市などで前年度同様、沈下が継続しているものの、沈下量、沈下面積とも小さくなっています。
 夏季や渇水時期など地下水位の低下する時期には、地盤の沈下量が大きくなりますが、水位が回復しても、地盤は完全には回復しない傾向にあります。

2 地盤環境保全対策
 1小山市、野木町、藤岡町の5観測所において、地下水位と地盤沈下の状況をリアルタイムで観測しています。
 地下水位の著しい低下がみられたときには、工場、水道事業者、土地改良区関係者などに対して 、点検要請・節水要請を行える体制となっていますが、14年度は節水等の要請は行いませんでした。

地盤沈下の仕組み

 

栃木県地盤変動等量線図

>>>拡大<<<

 

前の項目へ

3/13

次の項目へ