とちぎ県民だより4月号〔当初予算〕

令和7年度当初予算
一般会計当初予算額9,242億円(前年度比0.9%減)
令和7年度は、少子化対策や人づくり、地域経済の好循環、DX による安全・安心を中心に、さまざまな分野において「未来への投資」となる取組を行い、未来に花開く本県の可能性を大切に育てていきます。
予算の使い道
教育・文化の振興
1,882億円
県民1人当たりの金額:約10万円
商工業の発展
1,290億円
県民1人当たりの金額:約7万円
福祉の向上
1,169億円
県民1人当たりの金額:約6万円
道路・河川の整備等
768億円
県民1人当たりの金額:約4万円
医療・健康づくり
672億円
県民1人当たりの金額:約4万円
犯罪・交通事故防止
479億円
県民1人当たりの金額:約3万円
農林水産業の発展
366億円
県民1人当たりの金額:約2万円
公債費
999億円
その他
1,617億円
※県民1人当たりの金額は、令和7年3月1日現在の人口(1,876,308人)を基に算出
point01|少子化対策と人づくり・女性活躍の推進によるとちぎの未来創生
少子化トレンド(傾向)の反転
「結婚支援の充実」「子育て環境の整備」「働き方改革の推進」を3つの柱として、少子化対策を推進します。
● 移住と連携した結婚支援
- 都内での出張相談会の開催や移住関連イベントへの出展
- 婚活×移住ツアーの開催
● 子育て支援
- 少子化対策アドバイザーによる県や市町への助言・提案
- プレコンセプションケア※の推進
※将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うこと

次代を担う人づくり
デジタル化・グローバル化時代に対応した学力向上の取組強化や特別支援教育の充実を図ります。
● 学力向上の推進
- ICT を活用した新たな学力定着プログラムの導入(令和8年度運用開始予定)
- AI学習アプリ等を活用した英語教育の強化
● 特別支援教育の充実
- 岡本特別支援学校新校舎等の整備(知的障害教育部門の新設)

女性・若者の活躍推進
女性が活躍できる環境を整えるほか、若者の活躍の場を広げます。
● 働く女性の支援
- キャリアコンサルタントによるオンライン相談の実施
- 支援情報をまとめたウェブサイトの開設
● 若者のチャレンジを応援
- 若者と知事が意見交換を行う「とちぎ若者会議(仮称)」の開催
- 若者団体と企業等の連携を促すためのウェブサイト「とちぎ若者応援バンク」の開設

point02|地域経済の好循環創出
県内産業の稼ぐ力の強化
県内企業の持続的な賃上げと高品質・高収量・高効率な農業を推進します。
● 中小企業等が抱える課題の解決をサポート
- 中小企業支援のための専門家派遣に対する助成
- 中堅・中小企業、大学等が連携して取り組む新たな技術・製品の開発に対する助成
● スマート農業の推進
- 先進技術を活用できる人材を育成する「とちぎ次世代スマート農業推進センター」の設置に向けた準備

国際力の強化
外国人材の確保・定着に向けた支援、官民が連携した国際化推進体制の整備に取り組みます。
● 支援体制の強化
- 外国人雇用の業務経験・知見が豊富なコンシェルジュの導入
- 企業研修の実施

地域活性化の好循環
2050年とちぎカーボンニュートラル実現に向けた施策の展開や、地域資源を生かした取組の推進を図ります。
●カーボンニュートラルの推進
- 各家庭の省エネ・省CO2対策をアドバイスする「うちエコ診断」の体制強化
- 中小企業向けSBT認定※の取得に対する助成
※ 企業が設定した温室効果ガスの排出削減目標値が国際基準に合致していることを認証する制度
● 地域資源の活用促進
- 県内プロスポーツチームと企業・学校等の連携を促すための相談窓口の設置

point03|DXによる安全・安心で暮らしやすいとちぎづくり
さまざまな分野でデジタル技術を活用して、便利でスピーディーな県民サービスを提供します。
DXの推進
- 医療費助成支給認定手続(指定難病、小児慢性特定疾病※1)における電子申請システムの導入
- 県内の空き家情報、空き家活用診断チャートなどを盛り込んだポータルサイトの開設
- 三次元点群データ※2を活用した災害リスク情報の発信(令和9年度運用開始予定)
※1 令和7年度は小児慢性特定疾病について先行導入。令和8年度は指定難病にも拡充
※2 位置情報や色情報を持った点の集まりのことで、地形等を立体的に表現することができるデータ

▲三次元点群データのイメージ(出典:静岡県HP)
災害対応力の強化
災害により孤立するおそれのある集落を支援するとともに、防災人材の育成に取り組みます。
- 孤立可能性集落における非常時の救助・避難手段を確保する取組への助成
- 小・中学生向け防災教育講座の実施
健康で安心な暮らしの確保
誰もが健康で安心して暮らせるよう、喫緊の課題解決に取り組みます。
- 県立病院のあり方の検討
- カスタマーハラスメント対策の検討、セミナーの実施
▼詳しくはこちら
https://www.pref.tochigi.lg.jp/b01/r07yosann.html