とちぎ県民だより9月号（VOL.395）〔特集2〕

2025年には高齢者の5人に1人が発症すると言われ、誰もが関わる可能性がある認知症。自分事として考え、地域で支え合っていくことが大切です。まずは家族のために、将来の自分のために、正しく理解して対応しましょう。

認知症を知ろう

   認知症は、さまざまな原因で脳の働きが低下することで引き起こされます。代表的な症状として記憶障害があり、加齢によるもの忘れとは異なります。

認知症（記憶障害）

もの忘れ（加齢による）

   認知症は記憶障害の他に、時間や季節が分からなくなる、段取りや計画が上手く立てられなくなるなど、さまざまな症状があります。

   さらに、本人の性格や周りの環境など複数の要因が絡み合い、以下のような症状が引き起こされます。これらの症状は周りの人との関わり方によって緩和できる場合もあります。

   早期発見・早期受診することで、進行を遅らせたり症状を軽減させたりできる可能性があります。「認知症かも？」と思ったら、早めに相談してください。

【生活サポート】これからの生活を相談しよう

認知症地域支援推進員

   認知症の方や家族から相談を受け、必要に応じて医療・介護サービスの関係機関につなぐ支援などを行っています。主に各市町の地域包括支援センターに配置されています。

▼配置先はこちら
https://www.pref.tochigi.lg.jp/e03/ninchisyotiikisiensuishinin.html

認知症の人と家族の会

   認知症の方を介護した経験を持つ相談員が、介護の悩みや本人の孤立感などの相談を受け付けています。

■電話相談(県委託事業):TEL 028-627-1122
受付時間／月曜日～金曜日、午後1時30分～4時(祝日・年末年始を除く)
※第4水曜日(祝日の場合は前週の水曜日)は来所相談も可能。場所／とちぎ健康の森1階(宇都宮市)

【医療機関】病気かどうか確認しよう

かかりつけ医、専門の医療機関（精神科、神経内科等）

とちぎオレンジドクター

認知症疾患医療センター

   都道府県指定の認知症疾患に関する病院。認知症の有無や原因疾患等を見極めるための診察、専門医療相談などを行います。

▼指定病院はこちら
https://www.pref.tochigi.lg.jp/e03/advice/fukushi/koureisha/gd0403059.html

【地域の居場所】一人で悩まず気軽に相談できる場所をつくろう

   人と交流することで、進行を遅らせたり症状が落ち着いたりする場合があります。一人で抱え込まずに相談を。

認知症カフェ

＼各市町にあります／

   認知症の方や家族、地域住民、介護・福祉の専門家など誰もが気軽に集い、情報交換や相談に加え、認知症の予防や症状の改善を目指した活動ができる場所です。
（問い合わせ：お住まいの市町の高齢者福祉担当課）

 

チームオレンジ

「若年性認知症」を知っていますか？

   65歳未満で発症する認知症のこと。いわゆる現役世代で発症し、診断を受ける前に症状が進行して、仕事など社会生活が困難になるケースも。

お悩みの方は

■若年性認知症支援電話相談:TEL 028-627-1122
受付時間／土曜日、午後1時30～4時(祝日・年末年始を除く)

■若年性認知症コールセンター:TEL 0800-100-2707
受付時間／月曜日～土曜日、午前10時～午後3時(祝日・年末年始を除く)
※水曜日は午後7時まで

あなたも認知症サポーターになりませんか？ 

   県・市町では、認知症を正しく理解するための講座を開催しています。周りの方の理解が認知症の方への支援につながります。
（問い合わせ：お住まいの市町の高齢者福祉担当課）

 

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