重要なお知らせ
更新日:2025年8月3日
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日光杉並木街道は今年、1625年の植樹開始から400年を迎えました。貴重な文化財である街道の美しい景観を後世に継承していくため、私たちにできることを考えてみませんか。
日光杉並木街道は、日光東照宮造営後の1625年に、徳川家の家臣であった松平正綱(まさつな)が、街道に杉を植えたことが始まりといわれています。その後、正綱・正信の親子2代により20数年の歳月をかけて植樹され、日光東照宮に寄進されました。植樹の開始から、400年もの歴史が刻まれている街道は現在、日光街道・日光例幣使街道・会津西街道で構成され、日本で唯一、国の特別史跡と特別天然記念物の二重指定を受けている貴重な文化財です。さらに、「世界で最も長い並木道」としてギネスブックに掲載されています。
松平正綱が街道の両側に杉を植樹して日光東照宮に寄進したことをたたえ、子の正信が建てた石碑。山内の神橋畔(しんきょうほとり)と、3つの街道の大桑・大沢・小倉の計4カ所に建てられています。
街道の片側だけに9~15mほどの幅で杉が植えられ、中央の杉並木を挟んで2本の道が作られています。大名行列がすれ違う際の退避場所や、休憩場所として設けられたという説があります。
戊辰戦争で板垣退助率いる新政府軍が旧幕府軍を攻撃した際、砲弾が当たった杉。現在も弾が命中した痕跡が残っています。
日光杉並木街道の保護と地域の文化継承のために整備された公園。この地区では杉線香の生産が行われ、かつてその製造などにも使われていた水車が設置されています。
日光杉並木街道の資料を中心とする常設展示と、歴史や自然をテーマにした企画展示を実施。歴史を学んでから散策するのがオススメです。「日光杉並木街道植樹400年記念テーマ展」を開催中(令和8年3月29日まで)。
根元に、最大で3.5mもの大きな空洞を持つ杉。大人4人ほどが入れる広さで、昔は雨宿りや仮の宿泊場所として使われることも多かったそうです。
※申し込み方法などの詳細は決まり次第県HP等でお知らせします
明治中期以降、道路整備や宅地造成などで根が切断され、杉にとっては危険な状況が続いていました。1950年代に、鈴木丙馬という“杉博士”がこのような状況を憂い、杉並木保護を訴え続けました。鈴木博士は造林学の観点から調査を実施。杉並木保護と道路整備の共存方法を探っていきます。そして根系保護を訴えてさまざまな対策を提案。現在の杉並木保護対策の礎を築きました。
日光杉並木街道は、ボランティア団体「杉の並木守」の活動により、適切な生育環境や景観が維持されています。現在、約120名の“杉の並木守”が11班に分かれて、月に1回程度のペースで杉並木周辺の清掃や草刈りなどの保護活動を行っています。
詳しくはこちら▼
https://www.pref.tochigi.lg.jp/c10/education/bunkazai/suginamiki/namikimori.html
「並木道を守るためには、まだまだ人手不足です。杉の並木守は、幅広い年代と関われるコミュニティであり、日光東照宮の歴史の1ページに携わることもできるボランティアです。私はボランティアに参加してから日は浅いのですが、このコミュニティの中で楽しく活動しています。日光の歴史について興味を持つきっかけにもなりました。活動内容は、ごみ拾いや草刈りなので子どもから大人まで参加することができます。みんなの力で杉並木を守っていきましょう!」
県では、日光杉並木街道の保護事業の財源に充てるため基金を設置しています。
杉並木保護に賛同された方が、並木杉1本につき1000万円でオーナーになり、その代金を県が運用することで得た利益は、保護活動に充てられます。
詳しくはこちら▼
https://www.pref.tochigi.lg.jp/c10/education/bunkazai/suginamiki/hogo3.html
少額からの寄附でも応援いただけます。
詳しくはこちら▼
https://www.pref.tochigi.lg.jp/c10/education/bunkazai/suginamiki/hogo4.html
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広報課 広報担当
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