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更新日:2024年5月30日

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水痘(水ぼうそう)

発熱と発疹を主症状とする感染症で、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされます。
冬から春にかけて多くみられますが、年間を通して報告があります。
感染力が強く、空気感染もすることから、予防にはワクチン接種が最も有効です。

症状など

感染してから2週間程度(10~21日)の潜伏期間の後、発疹が現れます。発熱や倦怠感を伴うこともあります。発疹は全身性でかゆみを伴い、紅斑、丘疹(皮膚から盛り上がった発疹)、水疱(水ぶくれ)、痂皮化(かさぶた)の順に変化していきますが、数日にわたり新しい発疹が次々と出現するため、それぞれの段階の発疹が同時に混在することが特徴です。発疹は主に体幹に見られますが、口腔などの粘膜にも生じます。

健康な小児が罹患した場合は軽症で予後は良好ですが、成人では重症化しやすく、特に肺炎を合併することがあります。その他、まれな合併症として、脳炎や小脳失調等が報告されています。また、免疫が低下している方が罹患した場合、生命の危険を伴うことがあるので十分な注意が必要です。
妊婦が罹患すると重篤な水痘肺炎を引き起こす可能性があります。また、妊娠早期では流産、中期以降は児に先天性水痘症候群(CSV)の危険性が生じます。出産5日前から出産2日後に母体が水痘を発症すると、妊婦自身が重症化する可能性に加えて、新生児が重症の水痘を発症する可能性があります。

水痘・帯状疱疹ウイルスは、感染後、生涯にわたって神経に潜伏し、加齢や疲労等による免疫力の低下により再び活性化して、帯状疱疹を発症します。

感染経路

  • 感染者の水疱液や気道分泌物(唾液を含む)が感染源となり、空気感染・飛沫感染・接触感染により、ヒトからヒトへ感染します。
  • 感染力のある期間は、発疹出現の1~2日前から出現後4~5日、またはすべての発疹がかさぶたになるまでです。

予防対策など

  • ワクチン接種
    水痘は感染力が強く、空気感染もするので、手洗いやマスクだけでは予防できません。水痘のワクチン接種が予防に最も有効です。
    水痘ワクチンの定期接種は、生後12月から生後36月に至までの間にある方(1歳の誕生日の前日から3歳の誕生日の前日までの方)を対象とし、 2回の接種を行うこととなっています。
    ※定期接種の対象者は無料で接種することができますので、ご不明な点はお住まいの市町にお問い合わせください。
  • 人への感染防止のため、登園、登校は避けましょう。
    学校保健安全法では、すべての発疹が痂皮化(かさぶた)するまで出席停止とされます(症状により感染のおそれがないと認められたときはこの限りではありません)。 

 

出典・参考資料など

 

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参考:各保健所・健康福祉センター担当区域
宇都宮市保健所(宇都宮地区)    :宇都宮市
県西健康福祉センター(県西地区):鹿沼市、日光市
県東健康福祉センター(県東地区):真岡市、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町
県南健康福祉センター(県南地区):小山市、上三川町、下野市、野木町、栃木市、壬生町
県北健康福祉センター(県北地区):大田原市、那須町、那須塩原市、矢板市、塩谷町、さくら市、高根沢町、那須烏山市、那珂川町
安足健康福祉センター(安足地区):足利市、佐野市


お問い合わせ

保健環境センター 企画情報部

〒329-1196 宇都宮市下岡本町2145-13

電話番号:028-673-9070

ファックス番号:028-673-9071

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