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更新日:2024年9月5日
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結核菌によって引き起こされる感染症です。
早期に適切な治療をすれば治すことのできる病気です。重症化を防ぐとともに、家族や友人等に感染を拡大させないために、早期発見・早期治療が大切です。
咳や痰が2週間以上続いたり、微熱や体のだるさが続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
初期症状はカゼと似ていますが、咳、痰、発熱(微熱)などの症状が長く続くのが特徴です。また、体重が減る、食欲がない、寝汗をかく、などの症状もあります。さらにひどくなると、だるさや息切れ、血の混じった痰などが出始め、血を吐いたり(喀血)、呼吸困難で死に至ることもあります。
また、結核菌が血流によって全身に運ばれ、腎臓やリンパ節、骨などの他臓器で増殖し病変を引き起こすこともあります。特に、小児では全身に及ぶ重篤な結核につながりやすいと言われています。
結核を発病※して排菌している患者が咳やくしゃみをすると、飛沫に含まれる結核菌が空気中に飛び散り、それを周りの人が直接吸い込むことによって感染します(空気感染)。
※「感染」と「発病」は違います
感染:吸い込んだ結核菌が肺に定着すること。感染しているだけでは、他の人へ感染させることはありません。
発病:結核菌が体内で増殖して体の組織を冒していくこと。症状が進むと、咳や痰と共に菌が空気中に吐き出される(排菌)ようになります。
<ポイント>
○結核菌を吸い込んでも必ず「感染」するわけではありません
鼻や気管支等における防御機能で結核菌が排除されるため。
○「感染」しても、すべての人が「発病」するわけではありません
健康であれば免疫の働きによって結核菌を抑え込みますが、免疫機能が低下すると抑え込まれていた結核菌が再び活動をはじめ、発病することがあります。抵抗力のない人(高齢者、過労、栄養不良、他の病気による体力低下等)は注意が必要です。
感染した人が実際に発病するのは1~2割程度で、感染してから2年以内の発病が多いとされています。
一般的に、複数の抗結核薬を6~9ヶ月間毎日服用します。
症状がなくなったからといって、自己判断で服薬をやめると、薬の効かない菌(耐性菌)が出現して治療が難しくなります。耐性菌の出現を防ぐためにも、医師の指示に従い服薬を継続することが大切です。
また、結核の治療費用は公費負担が受けられます。詳細は健康福祉センターまたは保健所へご相談ください。
結核医療費の公費負担について(栃木県感染症対策課のサイトへリンク)
参考:各保健所・健康福祉センター担当区域
宇都宮市保健所(宇都宮地区) :宇都宮市
県西健康福祉センター(県西地区):鹿沼市、日光市
県東健康福祉センター(県東地区):真岡市、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町
県南健康福祉センター(県南地区):小山市、上三川町、下野市、野木町、栃木市、壬生町
県北健康福祉センター(県北地区):大田原市、那須町、那須塩原市、矢板市、塩谷町、さくら市、高根沢町、那須烏山市、那珂川町
安足健康福祉センター(安足地区):足利市、佐野市
お問い合わせ
保健環境センター 企画情報部
〒329-1196 宇都宮市下岡本町2145-13
電話番号:028-673-9070
ファックス番号:028-673-9071