重要なお知らせ
ホーム > 産業・しごと > 雇用・労働 > 労働環境 > とちぎ働きやすい企業 > 社会福祉法人希望の家
更新日:2024年1月15日
ここから本文です。
~創立50年の歴史 愛と緑のクリエイティブホーム~
代表者名 | 理事長 黒川 亨 |
企業所在地 | 鹿沼市武子1566 |
連絡先 | 0289-64-3011 |
これまでの受賞・認証歴 |
平成29年度 障害者雇用優良事業所等表彰(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長努力賞表彰 令和5年度 障害者雇用優良事業所等表彰(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長表彰 |
お話 | 理事長 黒川 亨さん |
これまでに利用した支援施策・助成金等 | 障害者雇用調整金 |
企業概要 |
設立:昭和48年2月 |
A.障害のある方を雇用するにあたり、まずはいろいろな作業を体験してもらい、本人の意見を参考にしつつそれぞれの障害の特性や仕事の適性を判断しながら配置をしています。
聴覚障害のある従業員に対しては、小さな黒板のような物を用意し、筆談で毎日の作業を進めています。また、難易度の高い業務の話をする際には、必要に応じて産業カウンセラーを交えることもあります。
精神障害のある従業員は、気持ちが不安定になりやすいので、専任の職員を配置して一緒に仕事をしながら状況を見ています。調子が悪そうな時は休ませるなど勤務時間を調整しています。何人もの人から声をかけられるより、信頼している1人の職員からの声かけの方が、気持ちが安定するようです。
ほとんどの従業員は自家用車での通勤ができますが、公共交通を利用する者には、施設利用者用の送迎バスへの同乗を認めています。
A.最初は、近所の障害のある方の勤めるところがないので雇ってほしいとのことで採用しました。その後は、施設利用者として通所していた方が、状態が安定してきてここなら勤められそうだからと就業を希望してくれる機会が増え、適性をみながら採用するようになりました。健常者か障害者かを問わず、仕事に向いていれば採用しようということです。
A.現在は10年以上と長く勤めている従業員もいます。
この施設は知的障害者授産施設として設立されましたので、最初は知的障害のある方を採用していました。現在は精神障害、聴覚、言語障害や肢体不自由の障害のある方等も採用するようになり、対応の幅が広がりました。また、中には施設利用者と直接やりとりする現場部門でリーダーを務めている従業員もいます。このような従業員は施設利用者の想いをくみ取るのが上手で、とても優しく接してくれます。
施設の行事にも積極的に参加してくれますし、一般の従業員(支援員)とよく協力して業務を進めてくれています。
A.日頃から話しやすい雰囲気をつくり、きちんと見守り・ケアすることを心がけています。人間ですので調子の良い時・悪い時があり、どのような時でも誰かに話せば発散したり気持ちが楽になったりすると思います。現場部門の従業員が管理部門の従業員に課題や感じたことを話してくれた際には、管理部門から現場部門にフィードバックをし、課題を解決できるようにしています。十分な意思疎通を図ることは、本当に重要だと感じています。
また、周囲の従業員が常に見守り、「いつでも誰かが見ていられる」環境となるよう努めています。安心して勤務できる環境があることは、長く勤めてもらえる理由になっているかと思います。
A.法改正により障害者の法定雇用率引上げが予定されていますが、引き続き法定を超える高い雇用率を維持していきたいと考えています。また、障害者・健常者の区別なく希望してくれた方で適性がある方は可能な限り採用したいと考えています。
施設利用者と従業員の双方が高齢化しており、若い世代の確保が今後も活気のある施設を運営していく上での課題です。
また、施設の改修を進めているところですが、まだ築年数が古い建物もあります。バリアフリーへの対応を引き続き進めていきたいと考えています。
「障害のある方を雇用する」というと、ハードルが高く感じるかと思います。しかし、実際に接して採用してみると健常者と変わりません。少しの工夫でお互いスムーズになじめるので、積極的にチャレンジしていただければと思います。また、まずは会ってお互い話を聞くところからスタートし、理解を深め合った上で採用する方法も有効かと考えます。
(取材:宇都宮労政事務所取材年月日平成29(2017)年12月6日、令和4(2022)年10月一部更新、宇都宮労政事務所取材年月日令和5(2023)年12月20日)
お問い合わせ
労働政策課
〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎本館6階