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更新日:2021年12月13日
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~安全を全てに優先させる~
代表者名 | 工場長 倉知 圭介 |
企業所在地 | 宇都宮市清原工業団地20-7 |
連絡先 | 028-667-6211 |
これまでの受賞・認証歴 |
1991年 ISO 9001 認証取得 2015年 安全衛生優良事業場 栃木労働局長表彰 奨励賞 |
お話 |
副工場長 前田 将克 さん |
企業概要 | 事業内容:機能性プラスチック製造・開発 宇都宮工場操業開始:1984年 宇都宮工場従業員数:211名(うち女性25名)(2021年11月末現在) |
A. 当社では、機械や化学物質を扱う現場の安全を守るために、様々な取組を行っております。宇都宮工場では「宇都宮工場 安全心得」を定め、毎朝各部署ごとに全員で唱和するほか、安全衛生委員会や担当者会議でも唱和して、安全に対する意識を日々浸透させています。
〈宇都宮工場 安全心得〉
1 禁止作業を、絶対しない・させない
2 標準・指示以外の作業は、しない・させない
3 教わっていないことはしない、教えていないことはさせない
4 いつもと違うと感じた時は手を出さない、まず止める
5 作業前の一呼吸 指差呼称で安全確認
6 決められた保護具を常に安全な状態で確実に使うこと
宇都宮工場には、安全基本行動の実務を学ぶための「安全道場1~4」を設けてあり、全従業員は1~3の確認試験に合格する必要があります。その他にも、安全体感器を活用し、例えば「Vベルトに手指が挟まったらどうなるか」を割り箸を使用して体感することにより、危険性を学び、安全の大切さを確認するということも行っています。
無事故・無災害を目指すには、設備や制度等のハード面も大切ですが、社員教育等のソフト面も非常に重要になります。社員に安全について考えてもらう機会を多く設け、危険について自ら予測できる人材を育成しています。また、宇都宮工場では「Stop4ヵ条」を定めており、問題を感じた場合は、作業をすぐ止めて上長へ連絡する決まりがありますが、「Stop報告受けたら4ヵ条」も定めており、報告を受ける側の決まりも作ることで、当社の安全理念である「安全を全てに優先させる」を迷いなく実行できるようにしています。
他にも、事業所内では「カッターナイフ全廃」「高さ2メートル以上の場所には脚立禁止、原則足場作成」等の規定もあります。安全のために少しでも危険な行為を減らし、そのための手間は惜しまないという考えのもと活動しています。
A. 宇都宮工場は長い間、労働災害が起きていません。しかし、災害が起きていないからといって、ただ現状を維持していればいいという考えでは、この先の安全につながる保証はありません。日頃から、国内外の他工場等で起きた災害でも「もし目の前で起きたら」という想定を行い、各部署で検討をし、その検討結果を会議で発表するということを続けてきました。他の工場で起きた災害でも人ごとだと思わず、自分だったらどう行動するか真剣に考える、そういった思考の習慣を丁寧に積み重ねていくことで、工場内が「問題が起きる前に考えて即行動する」という雰囲気になっています。毎日の取組を真面目に続けているうちに、無災害記録が日々更新されている状況です。
A. 宇都宮工場は、2021年10月末現在で無災害240万時間を達成しており、現在もその記録を更新しています。当社では、不休災害であってもすべての災害をカウントしています。もし、休業災害ゼロという視点で考えた場合は、700万時間以上を達成していることになります。
A. 他工場の災害でも人ごとと思わず、常に自分に置き換えて考えることを心掛けています。また、工場内では、些細なヒヤリ事例でも情報共有することで、各自の安全への意識向上につなげています。安全に対する様々な毎日の取組を、粘り強く愚直に継続していくことが、災害防止では特に大切だと考えています。
また、e-ラーニングによる、安全衛生を含めた社員教育を行っており、確認テストで100点を獲得できるまで繰り返すことにより知識を定着させています。
他にも、メンタルヘルス対策や福利厚生にも力を入れることで、社員が心身共に健康で働き続けることが出来るような環境を整えています。
A. 現在、宇都宮工場は50代の社員が多いため、健康管理に十分に気を配り、引き続き長く健康に働いてもらうことが今後も課題の一つとなっています。災害防止の観点から、高齢の社員含め、全社員に現在の体力を自覚してもらい、「出来ること、出来ないこと」を理解してもらうことが大切だと考え「安全道場4」では、簡単な体力測定も実施しています。自分の体力を自覚してもらうことで、日々の作業で細心の注意を払うようになるほか、各自での体力改善活動にもつながっています。
令和4年度は、久しぶりに高校卒の新入社員を採用する予定ですので、安全についても一から指導していくことになります。若手社員の採用及び育成についても今後の課題とし、さらに力を入れていきたいと考えています。
引き続き、様々な角度から安全について熟慮し、不休災害も含めた無災害記録を更新していきたいと思います。
安全衛生優良事業場として表彰されたことを誇りに思い、表彰を受けたことに恥じない意識の高い取組を今後も継続していきたいと思います。また、コロナウイルスのような、平時では考えられなかったような状況にも対応できるよう、対策を日頃から万全に行い、様々な対応を臨機応変に行っていきます。
今後も、プラスチック作りのパイオニアとして、安全で快適な生活環境作りに貢献していきたいと考えています。
(取材:宇都宮労政事務所 取材年月日 令和3(2021)年12月1日)
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