重要なお知らせ
ホーム > 産業・しごと > 雇用・労働 > 労働環境 > とちぎ働きやすい企業 > 株式会社ナカニシ
更新日:2023年1月25日
ここから本文です。
~明るく、楽しく、元気よく~
代表者名 | 代表取締役社長執行役員 中西 英一 |
企業所在地 | 栃木県鹿沼市下日向700 |
連絡先 | 0289-64-3380(代表) |
これまでの受賞・認証歴 |
1997年 ISO9001 認証取得 1999年 ISO14001 認証取得 2017年 平成29年度「職業能力開発関係 厚生労働大臣表彰」 受賞 2022年 令和4年度障がい者雇用優良事業所等表彰 |
これまでに活用した支援施策・助成金など |
2020年 雇用調整助成金(コロナ特例) |
お話 |
人事部 部長 世田 学 さん |
企業概要 |
創業:1930年 従業員数:1,324名 (2022年6月末時点) 事業内容:歯科医療用機器、外科医療用機器および一般産業用切削・研削機器の製造・販売 |
A. 現在、障がいのある社員27名(知的障がい19名、聴覚障がい5名、精神障がい3名)を雇用しており、歯科医療機器や一般産業用切削・研削機器の組み立て・梱包等を担当しています。
人事部人事課に障がい者雇用担当を設置し、健康増進課と協力して、健康指導や服薬の相談、声かけ、面談を分担して行い障がいのある社員の勤務をサポートするほか、ブギーボードの貸与や手話通訳の手配等を行うことで円滑に社員同士がコミュニケーションをとれるようにしています。
また、障がいのある社員の配属先に向けては理解を深めるための研修を、知的障がいのある社員には基本的な生活習慣やビジネスマナーを学習する研修を実施しています。
社員の採用に際しては、特別支援学校や障がい者支援機構と連携し実習を行いお互いに適性を見ることとしており、長く勤めてもらえるように工夫しています。
A. 当社では20年以上前から障がい者雇用に取り組んでいましたが、2018年までは会社の規模拡大に伴う社員数の増加に障がい者の雇用数が追いつかず、法定雇用率を下回っている状態でした。
雇用率を上昇させるために採用活動を拡大するとともに、定着率の改善に向けて業務の細分化やフォロー体制の整備を行ってきました。
A. 社員の理解と協力により、2019年以降は法定雇用率を超えた状態を維持しています。
障がいのある社員の中で一番長く勤めている者は勤続21年にもなり、当社にとって必要不可欠な人材です。
取組を始める前は障がいのある社員の配属先から接し方に戸惑う声もありましたが、現在はそのような社員がいることが当たり前になり、また障がいではなくそれぞれが持つ個性として認め合う雰囲気になっています。
A. 障がいのある社員を特別扱いするのではなく、一個人として尊重し、丁寧にコミュニケーションをとることを心がけています。目と目を合わせて挨拶すること、お互いに表情を見て伝わっているかを確認することなど、障がいの有無にかかわらずコミュニケーションをとる上で必要なことを大切にしています。お互いに歩み寄り、理解しようと努めているからこそ障がいのある社員も健常者の社員も活躍できているのだと思います。
また、業務の面でも日常生活の面でも得意・不得意は実際にやってみないと分からないことが多いため、逐一の説明や配置転換等にはなるべく対応できるようにしています。社員が持つ長所と業務で求められるスキルがマッチし得意な作業が見つかった時は、従事する本人が自信を深められますしフォローする社員も嬉しくなるので、双方にとって良い効果が生まれています。
A. 今後も会社の規模拡大に応じて社員数が増加していく見込みですが、そのような中でも障がい者の法定雇用率を維持していきたいと考えています。障がいのある社員が増加した際にも適切なフォローにより業務を遂行できるように、配属先と人事部の障がい者雇用担当、双方の体制拡充が不可欠であると考えています。
また、文章の読み書きや理解が追いつかない社員には作業内容を図式化したものを用意するなど、業務フォローの質的な改善も進めていきたいと考えています。
障がいのある方を雇用するにあたって特別視はしておらず、障がい者だからと必要以上に意識しておりません。障がい特性に応じて最大限の配慮をした上で、一個人として尊重し、丁寧にコミュニケーションをとり、人間関係を築いていくことを大切にしています。こまめに社員に声をかけて近況を確認することは、大切な業務のひとつであると同時に、自らの楽しみのひとつでもあります。
(取材:宇都宮労政事務所 取材年月日 令和4(2022)年12月2日)
お問い合わせ
労働政策課
〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎本館6階