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更新日:2024年1月30日

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社会福祉法人京福会(障害者雇用)

~人としての生命、人としての生活 応援します! 素敵な笑顔~

京福会

企業情報 

代表者名 理事長   田畑   陽一郎
企業所在地 那須塩原市住吉町5-10
連絡先 0287-64-2511
これまでの受賞・認証歴

平成29年3月 栃木県保健福祉部「キラキラ☆介護事業所グランプリ」
労働環境・処遇改善部門賞受賞
平成29年9月 障害者雇用優良事業所等表彰 栃木県知事表彰 令和元年5月 次世代育成支援対策推進法に基づく子育てサポート企業「くるみん」認定
令和元年9月 若者雇用促進法に基づく「ユースエール」認定
令和3年12月 D&Iアワード2021 スタンダード認定

お話 常務理事
特別養護老人ホーム寿山荘   施設長   渡邊   学   さん
企業概要

設立認可:昭和55年12月

事業内容:社会福祉事業(特別養護老人ホーム等の運営)

開設事業所:特別養護老人ホーム   寿山荘 
                     特別養護老人ホーム   寿山荘ブランチさきたま 
                     特別養護老人ホーム   ほのぼの園 
                     特別養護老人ホーム   寿山荘那須 
                     ケアハウス   福海(ハッピーオーシャン) 
                     ケアタウン   安暮里 
                     グループホーム   安暮里みしまの家 
                     グループホーム   ほのぼの 
                     小規模多機能ホーム   よろずや 
                     小規模多機能ホーム   よろずや三島の杜 
                     サービス付き高齢者向け住宅   レクラン那須塩原 
                    学童保育   クレヨンくらぶ 

従業員数:295名(令和5(2023)年10月末現在)

インタビュー 

Q.具体的にどのような取組をされていますか。

A.    当法人は、主に高齢者介護施設を運営しており、特別養護老人ホームやグループホームで身体障害者8名、知的障害者1名が、介護職員、介護補助職員、清掃員、機能訓練指導員、調理員等として働いています。

    いろいろな障害を持った方が、特性(個性)を活かして、いろいろな職種に従事しています。

Q.そのような取組に至るまでの経緯を教えてください。

A.    きっかけは、平成24年2月に、機会があって参加した「障害者合同面接会」でした。そこで面接をした当時19歳の男性の、「働きたい!!」と意欲を持った真っ直ぐな瞳に感銘を受け、知的障害を持ったその男性を採用することにしました。

    それ以前は、「採用した職員の中に障害を持った人がいた」という状況でした。

    業務については、業務の棚卸を行い細分化し、施設内の清掃業務を介護職員の業務から「切り出し」、彼の担当としました。職員に対しては、障害者を雇用することで、結果として現場職員の負担が軽くなることを理解してもらいました。

    その後、盲学校や特別支援学校の生徒さんや、近隣の就労移行事業所からの紹介等で採用した身体や精神の障害者の方が働いています。

Q.取組の効果や成果はいかがですか。

A.    最初に採用した彼の親しみやすい性格もあり、職員とも直ぐに打ち解け、とても明るくまじめに働く姿を見て、施設の雰囲気も良くなりました。配慮を要する障害者がいることで、サポートしようとする意識が生まれ、入所者も含めて施設全体が優しい雰囲気になっています。

    障害者を積極的に雇用し、障害特性に配慮した職場の在り方を追求することは、全ての職員の安心に繋がり、障害を抱える職員の家族からも感謝され、地域の信頼が増しているのを感じています。

    また、職員も障害を「その人の特性・個性」と見ることができるようになり、自然な対応ができるようになったためか、精神障害者手帳を所持していた職員は、てんかんの発作が無くなり、手帳を返納するまでに回復した職員もいます。

    特別支援学校からの実習や求職依頼も増えてきており、実際に就職に結びついています。(令和2年・令和4年、それぞれ1名採用)

Q.取り組む上での課題や心掛けている点はありますか。

A.    知的障害者の雇用が初めてでしたので、慎重に準備をしました。
    採用前には、偏見や誤解を取り除くため、栃木障害者職業センターの方を招き知的障害の障害特性について職員全員に説明してもらいました。

    採用後も、ジョブコーチに週1回のペースで訪問してもらい助言をもらった他、栃木障害者職業センター、ハローワーク、彼が住んでいたグループホームの管理者、ジョブコーチと本人を交えて2ヶ月毎に会議を行い、問題点の洗い出しや次回の目標設定等を行いました。また、仕事を教えるのは介護主任が専任であたり、臨機応変な対応は難しいとの助言のもと、業務内容や順番を細かく決め、彼専用のマニュアルを作成しました。

    一年経つ頃には、二ヶ月毎に会議をしなくても大丈夫、との自信が本人にも事業所側にも生まれ、この成功体験が法人内の他の事業所にも波及していきました。

    その後採用した方についても、本人の了解を得たうえで、行動傾向も含め障害特性についての説明会を職員を対象に開催し理解を深めています。他にも、障害者就業・生活支援センターふれあい等の専門機関の活用、職員間の仲間意識の醸成、業務を教える担当者のフォロー、障害を持つ職員に直接言いにくいことはジョブコーチを介する等の工夫をしています。

Q.今後の目標や課題はありますか。

A.    職員規模20名程度の、少人数の事業所での採用を検討しています。
    また、一人で複数の事業所をかけもち出来るような仕組みを作り、勤務時間を長くできたらと考えています。

企業から一言・・・

    障害者の雇用は、決して高いハードルではありません。人手不足の解消にもなりますし、事業所内の雰囲気が良くなったり等うれしい効果がたくさんあります。支援機関等も活用して、躊躇せずに、一歩を踏み出して欲しいと思います。

協力内容 

  • 電話相談
  • 視察

(取材:大田原労政事務所   取材年月日   平成29(2017)年11月6日、令和4(2022)年12月一部更新、令和6(2024)年1月一部更新)

お問い合わせ

労働政策課

〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎本館6階

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