株式会社  インターセック

信用を重んじ確実を旨とする　信念　情熱　持続力

     

 

企業情報 

代表者名	代表取締役 水沼孝夫
企業所在地	栃木県宇都宮市ゆいの杜5丁目10-13
連絡先	028-667-9650
これまでの受賞・認証歴	栃木県公安委員会認定証、障害者雇用優良事業所知事表彰
これまでに活用した支援施策・助成金など	雇用調整助成金 特定求職者雇用開発助成金、障害者雇用調整金
お話	専務取締役 総務部長 水沼 桂子 さん
企業概要	セキュリティ事業として、機械警備、ホームセキュリティ、常駐警備、保安警備、イベント警備、交通誘導警備、警備システム構築などを行っています。その他、環境事業として水素ガスのサロン、水素ガス吸入機・水素水サーバー・電解水生成器の販売、電解水の販売などを行っています。

インタビュー 

Q.具体的にどのような取組をされていますか。

A.  障碍者雇用に先立って、雇用した社員の障碍内容を上司や同一の現場で作業する社員、お客様(契約先)の担当者へ、逆にお客様の仕事の内容と現場の様子を当該社員へと周知し、お互いの情報や問題点を共有するように心がけています。特に現場での事故を未然に防ぐためにヒヤリハットの収集や、担当者が頻繁にお客様のもとに訪問し、現場での問題点や注意点の確認と改善を行っています。 

Q.そのような取組に至るまでの経緯を教えてください。

A. 最初は営業所の社員の一人が職務中病気により障碍者になったのが始まりでした。それからは特に障碍者枠での募集はしなかったのですが、たまたま同じような障碍を持つ社員を1年に一人程度採用するようになりました。そんなある日、雇用したばかりのある社員に障碍内容を具体的に報告してもらえないまま可能と思って配置したところ、お客様よりお叱りの電話をいただいてしまったことがありました。単純に本人から細かな障碍内容の確認を怠ったことによる弊社側の不手際です。結果雇用した社員本人と、お客様の信用両方を失ってしまいました。この件以降二度とこのようなことのないように、まずは本人の障碍の内容、次に現場の情報をお互いに共有し理解しあうところから始めるようにしました。お客様にも当社の社員についてよく知ってもらい理解したうえで受け入れていただけるよう、より働きやすいような環境づくりを目指すよう努力したのです。障碍者の方は不利になると思ってかもしれませんが、できないことや不得意なことをこちら側から聞かない限りあまり詳しくは話していただけません。しかし仕事は健常者障碍者関係ありません。ややもすると仕事内容や現場によっては大きな事故にもつながりかねません。それらを丁寧に説明をして情報を相互に理解したうえで現場に臨むように取り組みました。

Q.取組の効果や成果はいかがですか。

A. 当初は一緒に働く社員とお客様からの戸惑いの声がありました。しかし担当者の丁寧な説明と当該社員の真摯な対応に理解を深め、今では現場やほかの社員との関係も良好です。治療やリハビリなど仕事に就けないといった事情も考慮しシフトを組んでいます。一般の社員同様、心身共に健康に長く就労してもらえるようになりました。現在全従業員205名のうち障碍者は8名在籍しています。うち重度の身体障碍者は4名、一般身体障碍者は３名、知的障碍者は１名となっています。積極的に障碍者雇用を目指したわけではなく、健常者と障碍者の垣根を越え全社員が働きやすい環境で自信をもって働くことのできるように環境を整えることを目指した結果の数字だと思います。

Q. 取り組む上での課題や心掛けている点はありますか。

A. 障碍内容によっては仕事の範囲が限られてしまう業種なので、配置場所や日時、回数などその人ごとにシフトを組む必要があります。その結果他の社員にも協力をお願いすることになるので、人間関係に影響が出ないように丁寧な説明と配慮のうえ配置を心掛けています。そのほか仕事内容の成果を正当に評価し役職などをつけて、本人の自信向上につなげ誇りをもって仕事に臨んでもらうようにしています。

Q. 今後の目標や課題はありますか。

A. 障碍者にも積極的に資格取得のための試験を受験してもらい、健常者にも良い刺激となるよう自己啓発を目指すように指導していきたいと思います。本人の働く意欲を向上させその結果生活を安定させることにもつながります。それにはお客様をはじめ協会や同業者の理解も必要になります。業界全体の意識の改革が必要になりますが、会社ができることとして社員の質と地位の向上を目指して、あらゆる方面に機会がある限り提言してまいります。

 会社から一言・・・ 

 業種的にどなたでもできるわけではありませんが最大限可能な限り対応します。就労後は労働に対する成果はもちろん、努力と挑戦する姿勢にも正当に評価します。自分自身の向上と安定した生活を目指してまじめに取り組みたいと考えている方を当社は応援します。 

協力内容 

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（取材：宇都宮労政事務所   取材年月日   令和4(2022)年12月2日）

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