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更新日:2025年8月14日

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社会福祉法人京福会(多様な働き方の導入や生産性の向上)

~生産性の向上を目指して、業務の改善に取り組み続ける。~

京福会

企業情報 

代表者名 理事長   田畑   陽一郎
企業所在地 那須塩原市住吉町5-10
連絡先 0287-64-2511
これまでの受賞・認証歴

平成29年3月 栃木県保健福祉部「キラキラ☆介護事業所グランプリ」
労働環境・処遇改善部門賞受賞
平成29年9月 障害者雇用優良事業所等表彰 栃木県知事表彰
令和元年5月 次世代育成支援対策推進法に基づく子育てサポート企業「くるみん」認定
令和3年12月 D&Iアワード2021 スタンダード認定

これまでに活用した支援施策・助成金など 電気自動車等普及促進事業補助金(那須塩原市、令和6年度)
クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金(経済産業省、令和6年度)
お話 常務理事
特別養護老人ホーム寿山荘   施設長   渡邊   学   さん
企業概要

設立認可:昭和55年12月

事業内容:社会福祉事業(特別養護老人ホーム等の運営)

開設事業所:特別養護老人ホーム   寿山荘
                     特別養護老人ホーム   寿山荘ブランチさきたま
                     特別養護老人ホーム   ほのぼの園
                     特別養護老人ホーム   寿山荘那須
                     ケアハウス   福海(ハッピーオーシャン)
                     ケアタウン   安暮里
                     グループホーム   安暮里みしまの家
                     グループホーム   ほのぼの
                     小規模多機能ホーム   よろずや
                     小規模多機能ホーム   よろずや三島の杜
                     サービス付高齢者向け住宅   レクラン那須塩原
                     学童保育   クレヨンくらぶ

従業員数:297名  (令和7(2025)年8月末現在)

インタビュー 

Q.具体的にどのような取組をされていますか。

A.
(1)子育てに関する休業制度及び短時間勤務制度の対象を拡大。
(育児休業・育児短時間勤務・子の看護等休暇:小学校6年生まで。子の看護等休暇は入社6か月未満の職員も取得可能)。
(2)自動で飲み物にとろみがつけられる「とろみサーバー」を設置(法人内の4事業所)。
(3)給油の手間を省くために電気自動車2台を導入(法人内の2事業所)。
 

Q.そのような取組に至るまでの経緯を教えてください。

A.
(1)以前は育児短時間勤務の対象を「小学校就学前まで」としていましたが、共働き家庭では子どもの面倒を見られる人がおらず、小学生をひとりで自宅に置いておけない等の不安があるとして、法人安全衛生委員会における職員代表の声から育児短時間勤務の対象延長希望を受けました。

(2)老人ホーム入居者の重度化により、とろみ付き飲料の提供が増えていました。とろみ剤は人によって濃度が異なり、飲み物に加えた後も約1分間のかく拌が必要であるため、食事前の準備が大きな負担になっていました。また、とろみ剤の変更で味や見た目が損なわれたこともあり、品質と効率の両立を目指して「とろみサーバー」の導入を決めました。

(3)ケアマネジャーの担当件数が増え、訪問に使う社用車の増台を検討した際、特に農村部の事業所で、給油に30分以上の時間がかかっていることが分かりました。その手間を省くため、令和6年度に電気自動車2台を導入しました。
 

Q.取組の効果や成果はいかがですか。

A.
(1)小学校就業後の育児短時間勤務制度を利用している職員は、現時点で5名です。子どもが成長し、制度の適用が外れるタイミングでの離職を考えていた職員もいましたが、対象年齢の拡大により、現在まで継続して勤務してくれています。

(2)「とろみサーバー」の導入により、食事提供前の忙しい時間にも自動で準備ができ、職員の負担軽減になりました。また、入居者様からの飲み物の希望にすぐ対応できるようになった結果、水分摂取量が増え、便秘解消などの状態改善にもつながりました。以前よりおいしく飲み物を飲めるようになったとの声もあり、好評です。

(3)電気自動車での訪問後は、事業所の充電器に接続するだけでよいため、時間を有効に活用できているとケアマネジャーから好評です。農村部にある事業所も、職員の残業を削減することができています。
 

Q.取り組む上での課題や心がけている点はありますか。

A. 「ソーシャルワーク(生活していく上での問題を緩和・解決し、ウェルビーイングの状態を高める)」という社会福祉援助のアプローチを、職場環境の改善にも活用しています。
職員からの要望に耳を傾け、顕在化された意見だけでなく、その背景にある要因や潜在的なニーズを探るように意識しています。
 

Q.今後の目標や課題はありますか。

A. 介護保険制度の改正により設置が義務付けられた生産性向上委員会を、法人内の各事業所に設置します。小さなことから業務改善を進め、その実践例を法人内で共有し、生産性の向上や業務の効率化を実現させることで、職員の満足度アップにつなげたいと考えています。
 

企業から一言・・・

どういうところに業務を効率化できる部分があるか、毎日の業務に従事していて気がつく点もあれば、毎日の業務の流れが当たり前になっていて意外に気がつかない点もあるので、他産業、他機関などの外部の視点も今後の活動に取り入れていきたいです。
 

協力内容 

  • 電話相談
  • 視察
  • 研修等の受け入れ
  • その他(オンラインでの相談対応)

(取材:労働政策課   取材年月日 令和7(2025)年8月27日)

お問い合わせ

労働政策課

〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎本館6階

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