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更新日:2023年2月22日

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SHPPジャパン合同会社 真岡事業所

 

~グローバルな視点から働きやすい職場づくりをしている、安全文化の高い会社です~

 

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企業情報 

代表者名 事業所長 田﨑 秀則
企業所在地 真岡市鬼怒ケ丘2-2
連絡先

0285-80-2111(代表)

これまでの受賞・認証歴 平成27(2015)年5月  日化協安全  優秀賞  日本化学工業協会
平成27(2015)年6月  優良危険物関係事業所表彰  消防庁長官
平成27(2015)年6月  危険物安全管理・保安事業所  表彰  消防庁長官
平成27(2015)年11月  安全衛生管理事業所  表彰  真岡労働基準協会
平成28(2016)年10月  安全衛生優良事業場  奨励賞  栃木労働局長
平成30(2018)年2月  電気使用合理化活動事業所  最優秀賞  関東地区電気使用合理化委員会
平成30(2018)年2月  エネルギー管理優良事業者等表彰  関東経済産業局賞  経済産業省関東経済産業局
令和4(2022)年10月  安全衛生優良事業場  優良賞  栃木労働局長

お話

真岡事業所長      田﨑 秀則 さん
EHSSマネージャー  齋藤 健人 さん

企業概要

 SHPPジャパン合同会社は 、サウジアラビアのリヤドに本社を置き、世界50か国以上で事業を展開する総合化学メーカーSABICの日本法人です。
 SABICは、2020年11月1日付で日本法人の称号をSABICジャパン合同会社からSHPPジャパン合同会社に変更しました。
事業内容:エンジニアリングプラスチック、その他のプラスチックの製造・販売
真岡事業所操業開始:1971年
従業員数:真岡事業所  146名(2023年1月1日現在)

インタビュー 

Q.具体的にどのような取組をされていますか。

A. 当社では全社的な取組として、サウジアラビア本社(SABIC)にて開発した安全衛生マネジメントシステムを運用し、現場の安全を守る取組を行っております。このシステムは危険リスク評価が充実しており、リスクの高い業務についてはそのリスクが確実に低減されるまで改善を行う仕組みがあります。全従業員が業務上発見した危険や問題を報告できる仕組みもあり、積極的に報告し安全な職場を全員で作り上げる意識が身についている点が当社の強みと感じています。
 また、本社から安全衛生に関する監査を受け、強固な安全衛生マネジメントシステムの維持管理にも力を注いでおり、さらに良い取り組み(ベストプラクティス)を世界各地に発信・共有されるプロセスも弊社の強みです。 
 真岡事業所独自の取組は、以下の2つがあります。
 1つ目は、工場内で発生する可能性がある危険を認識・体感するための心・技・体道場において、事故の危険性を事前に学習することです。
 粉塵爆発や機械への巻き込まれ・感電といった重大な事案から転倒・つまずき等のヒヤリハットまでを体感する機会を設け、災害につながる行為を防ぎ危険認識を高めています。この取組は本社の監査でも高く評価され、各国の事業所へ共有されました。
 2つ目は、栃木県内の労働災害で多発している転倒・つまずき・スリップの予防を意識し、身体を動かす機会を積極的に設けていることです。
 毎日行うラジオ体操については、プロの講師から高い質で実施できる方法を学び実践しています。また、ラジオ体操に加えてもも上げ運動も行うことで、筋力を強化しています。

Q.そのような取組に至るまでの経緯を教えてください。

A. 当社は高機能樹脂製造工場として51年の歴史がありますが、創業以来、災害のリスクは常にあると認識し取組を続けています。
 世界中の他工場で起きた災害・ヒヤリハットが共有されますので、同じことが我々の工程でも起こりうるという認識でリスクに対応する意識が従業員に浸透しています。
 安全操業の実現には継続的改善を続けること、及び安全意識を高く保つ必要があります。
 現在は本社で構築されたシステムを活用していますが、システム導入前から常に安全な職場づくりを継続しています。

 Q.取組の効果や成果はいかがですか。

A. 安全衛生マネジメントシステムの正しい運用を徹底することで、グローバルの基準に適合する作業方法や設備の仕様を検討することが定着し、単に日本の法律で定められた基準を守るのではなくより安全なプロセスを目標に改善が進められるようになりました。
 また、従業員からのヒヤリハット・設備や作業の安全上の懸念の報告が増え、昨年は300件以上のレポートが提出されました。この数字は全従業員から2件以上報告を受けていたこととなり、高い安全意識が定着していると考えています。レポートで報告された内容へ順次対応することにより、休業災害は2年以上発生しておらず、さらに事故が発生する前に危険個所の情報共有・改善を進められるようになりました。

 Q.取り組む上での課題や心掛けている点はありますか。

A. 従業員全員が安全意識を高く維持すること・積極的に安全衛生活動に参加する文化であること、この2点が災害防止では特に大切だと考えています。この2点を実現するためには、職場が些細な事象でも報告できる雰囲気であることが大変重要です。あらゆる話題を忌憚なく共有できる雰囲気づくりを粘り強く継続していくよう心がけています。
   雰囲気づくりに向けては、e-ラーニングにより安全に関する知識を定着させるほか、食育や体力づくり、働く職場の環境改善にも力を入れ、従業員が心身共に健康で働き続けることができる環境を整えています。

Q. 今後の目標や課題はありますか。

A. 真岡工場は50代の従業員が多いため、健康・体力管理に十分気を配り、引き続き長く安全・元気に働いてもらうことが課題となっています。
 災害防止の観点から、従業員自身が現在の体力を自覚し「出来ること、出来ないこと」を理解することが大切と考え、健康診断に加えて簡単な体力測定も実施しています。この取組により日々の作業で細心の注意を払うようになるほか、各自での体力改善活動にもつながっています。
 また、ベテラン従業員からの声を踏まえ、体力に応じた勤務体系やシフト編成に柔軟に対応できる仕組みづくりの検討を進めています。
 従業員の健康を大切にし作業環境を整えることで、70歳まで働き続けられる事業所を実現したいと考えています。

会社から一言・・・ 

A. 安全衛生優良事業場として表彰されたことを誇りに思い、表彰を受けたことに恥じない意識の高い取組を今後も継続していきたいと思います。また、新型コロナウイルス感染症のような平時では考えられなかったような状況にも対応できるよう、対策を日頃から万全に行い、様々な対応を臨機応変に行っていきます。
   今後も高機能合成樹脂ペレットメーカーのパイオニアとして、安全で快適な生活環境づくりに貢献していきたいと考えています。

協力内容 

  • 電話相談
  • その他(各事業所・学校からの相談や見学等に可能な限り対応します。ぜひお問い合わせください。)

 

(取材:宇都宮労政事務所 取材年月日:令和5(2023)年1月17日)

お問い合わせ

労働政策課

〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎本館6階

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